1. |
授業の概要(ねらい) |
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教育学演習Iで学んだ多文化共生社会における課題の知見をもとに、言語政策・言語教育・言語補償などの問題を考えていく。日本やアジアの国々における英語教育・日本語教育についての政策と教育の実態と問題点を踏まえたうえで、外国籍の人々とともに、偏見や差別を排し、対等な立場で学び、暮らすための言語補償とは何かを、考える。それぞれの問題を各自で行う学内外での支援活動の中でどのように活かすかを具体的に考える。また、教育学演習Iで学んだ学術的な論文の書き方をさらに洗練させる。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)多文化共生社会における課題を他国のそれと比較対照することで理解を深め、より具体的な解決策を探れるようになる。 (2)各自の支援活動において明確な問題意識を持って取り組む。 (3)学術的な論文・レポートを書く力を洗練させる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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平常点(課題への取り組み、発表、各自の支援活動):50% 支援活動の報告、最終レポート:50% *正当な理由なく、5回以上欠席した学生には単位を与えられません*
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4. |
教科書・参考書 |
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指定テキストはありませんが、以下の文献を参考にしてください。 春原憲一郎『移動労働者とその家族のための言語政策 生活者のための日本語教育』 ひつじ書房 河原俊昭・野山広『外国人住民への言語サービス 地域社会・自治体は多言語社会をどう迎えるか』 明石書店
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5. |
準備学修の内容 |
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毎回、きめられたレジュメの担当部分について、正確に読み取り、内容を簡潔に伝え、ディスカッションの課題を提起します。そのための準備の時間が必要となります。また前期に引き続き学内外において多文化共生社会に関わる支援活動に対して明確な問題意識を持ってとりくみ、その報告をします。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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このクラスは、これまで身につけてきた日本語・日本語教育・多文化共生に関する知識をまとめるとともに、論理的思考能力や、資料の検索と分析、議論、口頭発表、レポート作成方法など、アカデミィックスキルの集大成の機会となります。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
オリエンテーション・前期の振り返りなど |
【第2回】 |
各自のテーマと支援実践について |
【第3回】 |
各国の英語教育について1 |
【第4回】 |
各国の英語教育について2 |
【第5回】 |
各国の日本語教育について1 |
【第6回】 |
各国の日本語教育について2 |
【第7回】 |
各国の移民政策について1 |
【第8回】 |
各国の移民政策について2 |
【第9回】 |
各国の言語政策について1 |
【第10回】 |
各国の言語政策について2 |
【第11回】 |
支援実践活動の報告1 |
【第12回】 |
支援実践活動の報告2 |
【第13回】 |
支援実践活動の報告3 |
【第14回】 |
まとめと振り返り |
【第15回】 |
最終レポートの発表 |
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