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授業の概要(ねらい) |
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産業という言葉は、第一次産業(農林業、鉱業、漁業など)と第二次産業(第一次産業で生産したものを加工する製造業、建築業など)はよく耳にします。それでは、スポーツ産業とは何産業なのでしょうか?スポーツとはモノではなく、ソフトであるサービスとして認識するのであれば「スポーツ産業は第三次産業である」と理解するのが普通です。しかしスポーツの概念は幅が広く、スポーツ用品を製造している企業からすればスポーツ産業は第二次産業であると考えられますし、プロスポーツクラブは、スポーツ興行で生産される「試合」を販売しているサービス産業(第三次産業)です。 つまり、スポーツを扱うビジネスは非常に複雑なのです。スポーツ産業を理解するということは、スポーツという商品の価値がどのように創出され、価値がどのように現金化されるかを理解することを意味します。ただし、スポーツは商品であると同時に文化でもあり、スポーツ産業はスポーツ文化の振興を担っているという視点も必要以上を踏まえて、本講義では、スポーツ産業を構成する諸産業に分解し、それぞれの仕組みについて解説を行います。
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2. |
授業の到達目標 |
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授業の到達目標は「一人でも多くの受講生が“将来、スポーツの仕事をしたい”と感じ、イメージできた」です。 『スポーツ用品メーカーで働く』 『スポーツ情報をテレビやネットで配信していく仕事をしたい』 『プロスポーツビジネスの仕事をしたい』 『地域のスポーツクラブやフィットネスクラブでインストラクターになりたい』 スポーツ産業論では、授業を通じて誰もが思い描く「スポーツの仕事とは?」の疑問を解決させていきます。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席:7割以上の出席を前提とする。出席点として30点 試験:期中に授業中小テスト(持ち込み可)5点×10回 計50点 最終回 期末試験(持ち込み可)20点 ※公欠、病欠は証明書があれば認める 以上を総合的に評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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・『新版 概説スポーツ~スポーツ理論を学び、考える~』(創文企画) ・『スポーツ産業論 第6版』(杏林書院) ・『プロスポーツ経営の実務』(創文企画) ・『スポーツビジネス 最強の教科書』(東洋経済新報社) ・『マネジメント エッセンシャル版 基本と原則』(ダイヤモンド社)
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5. |
準備学修の内容 |
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興味を持った課題について「自分は何がしたいのか?」を自問自答してください。配布資料や参考文献を通じて独習し、授業時間外でも勉学や実務経験(インターンシップなど)に励んでください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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この講義では、講師自身が実際に仕事として携わってきた企業(実業団)チームの運営、選手のブランドマネジメント、Jリーグクラブのプロスポーツクラブ経営、広告代理店での権利ビジネス、Jリーグブランドマーケティングとは何かを詳しく紹介していきます。 スポーツ産業界で働くには、どのような考え方が必要か?学生諸君の理解を深めるために積極的な発言&相談を期待しています。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 |
ガイダンス |
【第2回】 |
スポーツ産業の定義 |
【第3回】 |
スポーツリーグ産業の構造・特質について |
【第4回】 |
日本のプロスポーツ~Jリーグから学ぶプロスポーツの現状と課題~ |
【第5回】 |
欧米のプロスポーツビジネス |
【第6回】 |
実務者による講義(予定) |
【第7回】 |
プロ契約とエージェント~選手マネジメント~ |
【第8回】 |
プロスポーツクラブの広報戦略 |
【第9回】 |
広告代理店/権利ビジネスとしてのスポーツ |
【第10回】 |
スポーツツーリズム産業 |
【第11回】 |
スポーツと地域活性化戦略 非営利組織のマネジメント |
【第12回】 |
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【第13回】 |
スポーツと自治体の関係 |
【第14回】 |
大学スポーツとNPO |
【第15回】 |
総括 |
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