Web Syllabus(講義概要)

平成28年度

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文章表現法2(Writing of Better Japanese 2) 牧野 悠
1年 後期 総合基礎科目必修 2単位
【総合・後】 16-1-0043-4202

1.
授業目標

「文章表現法1」で身につけた基礎力を土台として、次の1.2に進みます。
1.説明文・論説文の応用的な要素を持った文章を作成し、正確かつ論理的に書く力を身につけます。
2.大学生として必要な「レポートの書き方」の基礎を学び、実際にレポートを作成します。

2.
授業概要

授業時間では、毎時、短時間の説明を聞いた後、次の1または2の作業に取り組みます。
1.示された多様な資料(文章・図表・統計データ等)を材料として、資料から読み取れることを要約・説明する文章や、資料内容に対する自分の意見を述べる文章を、1,200字程度で書きます。
2.「レポートの書き方」について問題演習を通じ学習します。
(なお、この学習事項を踏まえた「レポートの実作」は、すべて家庭学習で行います。)

3.
準備学習(授業時間外の学習)

1.各回の課題説明・資料文・資料データ・演習問題等は、学期当初に『授業プリント集』にまとめて掲載し配布するので、必要な予習・復習に取り組んでください。
2.家庭学習で行う「レポートの実作」の手順等は次のとおりです。――①示された題材から自分がとりあげる課題を限定して問いを立てる。②この問いを解明するための文献調査・情報収集を行う。③授業で指定された基本形式を備えたレポート(表紙・目次・本文・文献目録等を含めて8,000字以内)を書く。
(日程的には、レポート課題・作成条件の説明は第1回授業、レポートの提出は第12回授業です。)

4.
授業計画

【第1回】レポートの書き方① 説明
 家庭学習で作成するレポートの課題、作成要件(字数・構成・書式)、提出期限等について、説明する。
・夏期課題(課題図書2冊の「本の紹介文」)の提出。
【第2回】レポートの書き方② 演習
 レポートとは何か、全体の構成、小見出しのつけ方」について、説明と問題演習をとおして学ぶ。
【第3回】レポートの書き方③ 演習
 「課題を限定し、問いを立てること」を、問題演習をとおして学ぶ。
【第4回】レポートの書き方④ 演習
 「文献調査の方法」について、説明と問題演習をとおして学ぶ。
【第5回】文章資料の読み取りと要約
 資料を読み、その内容を指定された形に整理して1200字にまとめる。
【第6回】レポートの書き方⑤ 演習
 「先行文献の出典を明示することの意味」と「引用の仕方、参考文献の示し方」について、問題演習をとおして学ぶ。
【第7回】レポートの構成
 レポート完成までの流れを学び、その第一歩として入手した資料を利用し、問題設定と全体の構成を行う。
【第8回】文献を利用した論説文の作成
 実際にレポート執筆で利用する文献を参照し、論説文または説明文を書く。
【第9回】データ(図表やグラフ)の読み取りと利用
 図表からから読み取るべきポイントを箇条書きでまとめ、レポートで活用する方法を学ぶ。
【第10回】レポートの書き方⑥ 演習
 過去に提出されたレポートの文章を問題として提示し、レポートの文章の在り方についての添削演習を行う。
【第11回】レポートの書き方⑦ 演習
 各自のレポート草稿を持ち寄り、より質の高いものにするための技術を学ぶ。(この授業での学習を受けて、家庭作業でレポート完成稿を作成し、次週の授業日に提出する。)
【第12回】日本語運用能力に関する問題演習①
 日本語運用能力基礎力テスト①(「敬語、文法、語と語の関係」に関する3領域・30問の選択問題)を実施し、併せてその解答・解説を行う。
【第13回】日本語運用能力に関する問題演習②
 日本語運用能力基礎力テスト②(「慣用表現、言葉の意味、漢字と熟語」に関する3領域・30問の選択問題)を実施し、併せてその解答・解説を行う。
【第14回】1200字課題作文の年間のまとめ
 予告なく課題を提示し、1200字の論説文を書く。
【第15回】「文章表現法1、2」の年間総括。
 本授業に関する自己評価と授業方法等の改善提案等について1,000字程度で述べる。

5.
成績評価の方法、基準

毎回の提出物(ワークシート・課題作文等)は採点、評価・評定して返却します。科目の評点は、講義での提出物(40%)及びレポート(60%)を点数化・集計し、全体の6割以上の得点を合格とします。定期試験は行いません。

6.
使用テキスト及び使用教材

テキスト『授業プリント集』は毎回持参してください。その他、必要な原稿用紙・問題用紙等は、各時の開始時に配布し、参考図書は講義内で指示します。モデル文の提示などでLMSを使います。

7.
その他

漢字の確認、授業課題に関する情報の検索に限って、授業中はスマートフォン等の使用を許可します。ただし、授業時間中に資料収集から始めるのでは、当然、授業進度(課題執筆や問題演習)に間に合いません。事前の資料収集も含めた予習が必要なことは、前期授業での体験のとおりです。