Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:JPH-202
日本史特殊講義1A- II 相澤 央
選択必修  2単位
【史】 18-1-1340-3757-008

1. 授業の概要(ねらい)

 古代律令国家による情報伝達・交通制度について論じます。情報の伝達、そしてそれを支える交通制度は、国家の支配を実現するために必要不可欠なものです。日本古代の律令国家も、それぞれの目的に応じた交通制度を設けて運営していました。本講義では、日本古代の情報伝達と交通制度について、文献史料だけではなく考古資料も活用して具体的に論じます。

2.
授業の到達目標

 ①日本古代の情報伝達と交通制度の特徴について理解する。
 ②授業の中で特に興味を持ったテーマについて、参考文献を読むなどして理解を深め、自分なりの考えを持ち、レポートにまとめる。

3.
成績評価の方法および基準

 各回の授業内容についての感想と質問(30%)と、秋期授業終了時に提出する4,000字程度のレポート(70%)で評価します。

4.
教科書・参考書

 テキスト:使用しません。毎回授業レジュメを配布します。
 参考文献:舘野和己『日本古代の交通と社会』(塙書房1998年)、中村太一『日本の古代道路を探す』(平凡社新書2000年)、永田英明『古代易伝馬制度の研究』(吉川弘文館2004年)など

5.
準備学修の内容

 復習をしっかり行い、関心をもって授業に臨んでください。また、授業で紹介した参考文献を読み、自分なりの考えを持てるように学習してください。

6.
その他履修上の注意事項

 当然のことですが私語は厳禁です。ひどい場合は退室させます。毎回、授業内容についての感想・質問を提出してもらいます。なお、7の授業計画は進行状況等により変更することがあります。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 授業の内容、進め方などについてのガイダンス
【第2回】
 古代の交通制度概論
【第3回】
 律令国家の本貫地主義と人々の交通
【第4回】
 文献史料からみた古代駅家の成立
【第5回】
 駅戸の編成
【第6回】
 駅制の運用実態と展開
【第7回】
 古代駅制の解体
【第8回】
 出土文字資料からみた駅家
【第9回】
 古代越後国の駅家と駅路
【第10回】
 律令国家の交通政策と橋
【第11回】
 古代の津(港)
【第12回】
 古代越後平野の内水面交通
【第13回】
 過所制度と過所木簡
【第14回】
 日本馬のルーツと特徴
【第15回】
 末端における情報伝達