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授業の概要(ねらい) |
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古代律令国家による情報伝達・交通制度について論じます。情報の伝達、そしてそれを支える交通制度は、国家の支配を実現するために必要不可欠なものです。日本古代の律令国家も、それぞれの目的に応じた交通制度を設けて運営していました。本講義では、日本古代の情報伝達と交通制度について、文献史料だけではなく考古資料も活用して具体的に論じます。
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2. |
授業の到達目標 |
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①日本古代の情報伝達と交通制度の特徴について理解する。 ②授業の中で特に興味を持ったテーマについて、参考文献を読むなどして理解を深め、自分なりの考えを持ち、レポートにまとめる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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各回の授業内容についての感想と質問(30%)と、秋期授業終了時に提出する4,000字程度のレポート(70%)で評価します。
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4. |
教科書・参考書 |
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テキスト:使用しません。毎回授業レジュメを配布します。 参考文献:舘野和己『日本古代の交通と社会』(塙書房1998年)、中村太一『日本の古代道路を探す』(平凡社新書2000年)、永田英明『古代易伝馬制度の研究』(吉川弘文館2004年)など
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5. |
準備学修の内容 |
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復習をしっかり行い、関心をもって授業に臨んでください。また、授業で紹介した参考文献を読み、自分なりの考えを持てるように学習してください。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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当然のことですが私語は厳禁です。ひどい場合は退室させます。毎回、授業内容についての感想・質問を提出してもらいます。なお、7の授業計画は進行状況等により変更することがあります。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業の内容、進め方などについてのガイダンス | 【第2回】 | 古代の交通制度概論 | 【第3回】 | 律令国家の本貫地主義と人々の交通 | 【第4回】 | 文献史料からみた古代駅家の成立 | 【第5回】 | 駅戸の編成 | 【第6回】 | 駅制の運用実態と展開 | 【第7回】 | 古代駅制の解体 | 【第8回】 | 出土文字資料からみた駅家 | 【第9回】 | 古代越後国の駅家と駅路 | 【第10回】 | 律令国家の交通政策と橋 | 【第11回】 | 古代の津(港) | 【第12回】 | 古代越後平野の内水面交通 | 【第13回】 | 過所制度と過所木簡 | 【第14回】 | 日本馬のルーツと特徴 | 【第15回】 | 末端における情報伝達 |
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