Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:JPH-209
日本史特殊講義5A- I 宮川 麻紀
選択必修  2単位
【史】 18-1-1340-4211-007

1. 授業の概要(ねらい)

 日本の古代の人々はどのように生活していたのであろうか。本講義は、古代人の生活や古代社会のあり方について、主に経済の側面から考えるものである。対象とする時代は、ヤマト王権の誕生から奈良時代までである。日本古代社会は、商業などの経済活動が未発達であったと考えられる傾向にあるが、実際には交易や交通に関する豊富な史料が存在する。そこで、古代の人々がどのように生産活動や交易活動を行い、それが古代の政治・社会にどのような影響をもたらしたのか考えていく。また、日本列島を移動する人々についても考えていく。

2.
授業の到達目標

 日本古代の人々の生活や社会について、幅広い知識を得る。どのような史料から何が分かるのか知り、古代史について強い関心をもてるようになる。積極的に本を読んで、古代史について調べられるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 講義内容に関する課題を3回程度(各回15%、合計45%)、講義内容に関連する期末レポート(55%)で評価する。なお、講義への参加度も加味する場合がある。

4.
教科書・参考書

 上原真人ら編『列島の古代史』4 人と物の移動(岩波書店、2005年)

5.
準備学修の内容

 講義の中で紹介する参考文献を読み、古代史の内容に関する知識を得ておくこと。また、その前提となる古代史の流れについても、紹介する概説書を読み、理解しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 評価に際しては、授業態度や参加度についても考慮することがある。板書以外の口頭説明もノートにとること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ヤマト王権の誕生
【第2回】
 ヤマト王権の政治・経済
【第3回】
 ヤマト王権による開発と交通
【第4回】
 ヤマト王権と市
【第5回】
 飛鳥・藤原と市
【第6回】
 市と歌垣・刑罰
【第7回】
 交易者・旅人の姿
【第8回】
 律令国家への道
【第9回】
 律令国家の経済
【第10回】
 古代人の生産活動
【第11回】
 説話にみる交易と商人
【第12回】
 王家・貴族と交易
【第13回】
 地方における生産と交易
【第14回】
 古代貨幣
【第15回】
 まとめ ―古代人の生活―