Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
科目ナンバリング:JPH-210
日本史特殊講義5A- II 宮川 麻紀
選択必修  2単位
【史】 18-1-1340-4211-008

1. 授業の概要(ねらい)

 日本の古代の人々はどのように生活していたのであろうか。本講義は、古代人の生活や古代社会のあり方について、主に経済の側面から考えるものである。対象とする時代は、奈良時代から平安時代までである。日本古代社会は、商業などの経済活動が未発達であったと考えられる傾向にあるが、実際には交易や交通に関する豊富な史料が存在する。そこで、古代の人々がどのように生産活動や交易活動を行い、それが古代の政治・社会にどのような影響をもたらしたのか考えていく。また、日本列島を移動する人々についても考えていく。

2.
授業の到達目標

 日本古代の人々の生活や社会について、幅広い知識を得る。どのような史料から何が分かるのか知り、古代史について強い関心をもてるようになる。積極的に本を読んで、古代史について調べられるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 講義内容に関する課題を3回程度(各回15%、合計45%)、講義内容に関連する期末レポート(55%)で評価する。なお、講義への参加度も加味する場合がある。

4.
教科書・参考書

 上原真人ら編『列島の古代史』4 人と物の移動(岩波書店、2005年)、舘野和己『古代都市平城京の世界』(山川出版社、2011年)

5.
準備学修の内容

 講義の中で紹介する参考文献を読み、古代史の内容に関する知識を得ておくこと。また、その前提となる古代史の流れについても、紹介する概説書を読み、理解しておくこと。

6.
その他履修上の注意事項

 評価に際しては、授業態度や参加度についても考慮することがある。板書以外の口頭説明もノートにとること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 序説
【第2回】
 律令国家と流通経済
【第3回】
 平城京の生活
【第4回】
 平城京と市
【第5回】
 寺院と経済
【第6回】
 古代史料と生産・交易
【第7回】
 難波と対外貿易
【第8回】
 大宰府と対外貿易
【第9回】
 長岡京と交通・交易
【第10回】
 平安京の生活
【第11回】
 平安京と市
【第12回】
 北方交易
【第13回】
 南島交易
【第14回】
 古代貨幣
【第15回】
 平安貴族と唐物