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授業の概要(ねらい) |
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修士1年次に選択する実習科目である。 社会内での心理臨床家の活躍場面は,多岐にわたる。この授業では,福祉,教育,司法・犯罪,産業・労働の各分野の機関において心理実習を行う。実習の中では,それぞれ固有の機関で要請される心理臨床家の具体的な活動のあり方,心理に関する機関内での他の専門職種との協働のあり方,機関を超えた専門職種同士の連携のあり方、地域連携の方法などを,実際の対象者への対応を通して,実践的に体験していく。 実習は,司法・犯罪分野など,一部機関においては見学を中心とするものも含む。 各機関への実習開始に先立ち,実習準備レポートを作成し,それぞれの機関の性質についての理解を進めると共に,当該機関での学修の目当てを明確にする。実習時は,実習機関における指導担当者と共に,支援の実践を行い,その指導を受けるが,各回ごとにレポートを教員にも提出し,指導を受ける。実習終了後には実習修了レポートを提出する。
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2. |
授業の到達目標 |
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① 地域社会における各機関で行われる臨床的支援のあり方について理解し,その支援の技術を身につける。 ② 各機関内,および,機関同士の専門職・関係者との連携と役割分担について実践的に体験し,チームとして働く心理臨床家としての必要な態度を身につける。
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成績評価の方法および基準 |
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実践実習の内容,及びレポートにより,総合的に評価する。
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教科書・参考書 |
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コーリィ,コーリィ『心理援助の専門職として働くために』金剛出版 吉川悟『システム論からみた 援助組織の協働』金剛出版 安香宏他『教育と心理臨床(臨床心理学体系第14巻)』金子書房
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準備学修の内容 |
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実習機関そのもの及び当該機関における心理臨床の根拠となる法律・制度について学び,心理臨床の位置づけを理解する学修が必要である。また,当該実習機関において支援を受ける対象者についての知識を整理し,心理臨床の枠組みについて理解しておかなければならない。さらに,各実習機関固有の実情について,充分に準備学習を行うことが必要である。
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その他履修上の注意事項 |
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実習先においては,各機関において要請される倫理と規範に常に意識的であることが必要であり,実習機関の指導者に従うことが必須である。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス:地域における心理臨床・支援について | 【第2回】 | 各分野における心理職のあり方について | 【第3回】 | 実習先見学・実践実習事前レポート作成 | 【第4回】 | 現場における実習 ① | 【第5回】 | 現場における実習 ② | 【第6回】 | 現場における実習 ③ | 【第7回】 | 現場における実習 ④ | 【第8回】 | 現場における実習 ⑤ | 【第9回】 | 現場における実習 ⑥ | 【第10回】 | 現場における実習 ⑦ | 【第11回】 | 現場における実習 ⑧ | 【第12回】 | 現場における実習 ⑨ | 【第13回】 | 現場における実習 ⑩ | 【第14回】 | 実習振り返り | 【第15回】 | まとめ |
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