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授業の概要(ねらい) |
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福祉は人の幸せを目指す対人援助であり,福祉心理学はそこに関わる心理学的実践と心理士の働きを明らかにする学問である。福祉の分野は,子どもから大人,高齢者まで幅広く,障害や生活困難を抱えている人々を対象とする。本講義では,そうした問題について,背景と現在,行われている施策を論じ,心理社会的視点から心理学による解決方法を考える。なお,福祉的支援は,法律や制度と切り離して行うことはないため,それらについての知識は欠かせない。
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授業の到達目標 |
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1.福祉的分野での心理学の関わりを知る。 2.福祉的分野での心理学的アセスメントや心理学的支援法について理解する。 3.福祉的分野に興味のある学生が,将来の職について見通しを持つ。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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期末試験(持ち込み不可) 60%,授業中に適宜行う小テスト,リフレクションペーパーの提出 40%
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教科書・参考書 |
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教科書 『福祉心理学』 太田信夫 監修,小畑文也 編集 北大路書房(2017)
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準備学修の内容 |
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あらかじめ教科書の該当する部分を読んでおくこと。教科書を読んできていることを前提に授業をすすめる。
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その他履修上の注意事項 |
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福祉の分野は,実際に対象者と関わる機会がないとなかなか実態を肌で感じることができない。ボランティアに出たり,様々な人に触れあって社会的経験を積んでから履修した方が知識が身に付くので,学年が上がってからの履修が望ましい。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 福祉の分野と対象者(1章) | 【第2回】 | 社会福祉の基本的な考え方 | 【第3回】 | 保育における心理的支援と保育士の役割(2章) | 【第4回】 | 子育て支援における心理的支援(2章) | 【第5回】 | 子どもの権利と児童福祉(3章) | 【第6回】 | 社会的養護と心理的支援(3章) | 【第7回】 | 児童虐待と心理的支援(3章) | 【第8回】 | 障害児支援と心理的支援(3章) | 【第9回】 | 発達障害と心理的支援 | 【第10回】 | 精神障害と心理的支援(4章) | 【第11回】 | 障害者の就労支援と心理的支援(5章) | 【第12回】 | 高齢者の介護と高齢者虐待(6章) | 【第13回】 | 認知症と心理的支援(6章) | 【第14回】 | 対人援助の基本と支援者のメンタルヘルス(1章) | 【第15回】 | まとめと試験 |
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