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授業の概要(ねらい) |
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教師とは、子どもたちによりよき学びを提供する職業である。そうである以上、教師が行う教育はでたらめに行われてはならず、洗練された方法に裏づけられたものでなければならない。 私たちはみな学校教育を経験してきているから、すでに教師の用いる教育方法を、いくらかは体験的に知っている。そしてそれを真似てみることは、実はそう難しいことではない。しかし、物真似がオリジナルのすべてを汲みつくせるわけではないし、そもそもその方法に問題がないとは限らない。したがって教師を志す者は、自分なりのよりよき教育方法をみずから作りあげていく必要がある。 そのために本講義では、教育方法をめぐる原理的な知識の数々を学んでいくことで、多角的な視点から自分なりの・よりよい教育方法を考案する力の獲得をめざす。
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2. |
授業の到達目標 |
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①教育方法をめぐる歴史の展開を概説できる。 ②教育方法をめぐる歴史的な成果のいくつかを詳細に説明できる。 ③②の歴史的な成果の現代的意義を見出し、みずからの教育方法を構想することができる。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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・グループワークの成果物:40% ・最終レポート:60%
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4. |
教科書・参考書 |
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【テキスト】 特に指定しない。毎回の講義でレジュメや資料を配布する。 【参考文献】 ・田中耕治・鶴田清司・橋本美保・藤村宣之、2012、『新しい時代の教育方法』有斐閣アルマ。 ・田中耕治編著、2017、『戦後日本教育方法論史(上・下)』ミネルヴァ書房。
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5. |
準備学修の内容 |
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・毎回の講義内容はたがいに関連しあっており、すでに講義した内容を前提にそれ以降の講義がおこなわれる。受講者は前回の講義で配布された資料を読み込み、充分に復習したうえで次回の講義に臨むこと。 ・あらかじめ資料や文献を配布し、その読解を宿題とすることがある。その場合にはただ機械的に読むのではなく、そこから自分なりの意見を引き出すような読みをおこなうこと。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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この授業はグループワークを含む授業であるため、学生たちの積極的な参加が非常に重要となる。受講者には、グループワーク時にひとに任せずみずから積極的に意見を表明する態度を求める。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション――理論知と実践知の融合としての教育方法論 | 【第2回】 | 戦後日本における教育方法論史概説 | 【第3回】 | 生活綴り方教育の方法論――「やまびこ学校」以前とその後 | 【第4回】 | 生活教育の方法論――コア・カリキュラムを中心に | 【第5回】 | 生活指導の教育方法論――集団づくり論の展開 | 【第6回】 | 科学の成果を活かす教育方法論――現代化運動の成果を横断する | 【第7回】 | 学力をめぐる教育方法論――〇〇力の飽和状況に抗して | 【第8回】 | 評価をめぐる教育方法論――相対評価から真正の評価論に至るまで | 【第9回】 | 総合学習の教育方法論――合科学習から探求学習へ | 【第10回】 | 道徳教育の方法論――どのような価値を、いかにして教えるべきか | 【第11回】 | 英語教育の方法論――教養かコミュニケーション能力か | 【第12回】 | 障害児教育の方法論――「自立」の意味の変遷 | 【第13回】 | 教材づくりの方法論――上からの道と下からの道 | 【第14回】 | 学習環境づくりの方法論――「学ばずにはいられない」環境づくり | 【第15回】 | おわりに――講義全体のまとめと発展 (注:上記計画は、受講者の学習状況や問題関心に応じて変更することがあります。) |
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