Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
科目ナンバリング:PSS-201
精神医学概論 池田 政俊
選択  2単位
【心理学科】 18-1-1360-0032-010A

1. 授業の概要(ねらい)

 本講義を受講する予定の学生は、本講義の序論でもある春期の「精神病理学概論」を履修することが強く望まれる。
 精神医学は、自然科学と人文・社会科学の両方の側面を持つ臨床医学でも特殊な領域である。心理臨床にたずさわろうとする者にはその学習が欠かせない。本講義では、こころの病気とは何なのか、治るとはどういうことなのか、といったことについて、精神医学が脳科学や心理学、社会との関連の中で、どのように考え、その体系を作ってきたかについて、大まかに学ぶことを目的とする。

2.
授業の到達目標

 「病」とは何か、という本質的な問題を踏まえながら、精神医学の歴史や概要を学ぶ事を目標とする。

3.
成績評価の方法および基準

 講義ノートの提出10%、試験(最終講義日)90%の予定である。出席は義務付けないが、期間中数回、その日の講義内容を30分間ほどかけて自らとったノートに沿ってまとめ、提出を求める。講義出席前に下記池田のホームページを参照し、パワーポイントで製作したPDFファイルをプリントアウトしてくることを勧める。

4.
教科書・参考書

 テキスト:特に定めない。
 参考文献:『知っておきたい精神医学の基礎知識―サイコロジストとコ・メディカルのために』(単行本)上島 国利(編集)、平島 奈津子(編集)、上別府 圭子(編集)誠信書房
      『新体系看護学全書:精神看護学Ⅰ/精神看護学概論/精神保健』第1章Ⅱ精神(心)の構造とはたらき メヂカルフレンド社(共著)
 その他、講義中および下記ホームページで適宜呈示する。

5.
準備学修の内容

 春期の「精神病理学概論」を受講しておくことが強く望まれる。
 また、事前にPPTに目を通すことや、テキストや、講義内やHPで提示する参考文献に目を通しておくことが望ましい。

6.
その他履修上の注意事項

 本講義を受講する予定の学生は、本講義の序論でもある春期の「精神病理学概論」を履修することが強く望まれる。
 その他、聴講しようとしている他学生の邪魔をしないこと(私語、携帯電話など)。また、主体的、積極的な参加が望まれる。
 適宜HP(http://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/~m-ikeda/index.htm)を参照すること。
 PDFファイルを閲覧するためのパスワードは講義中に呈示するほか、8号館7階心理学実験準備室前の掲示板に掲示する。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 以下の予定であるがあくまでも目安である。
 総論:精神障害の考え方・症状・病理
【第2回】
 総論:精神疾患総論(代表的な精神疾患についての、成因、症状、診断法、検査、治療法、経過、本人や家族への支援を含む。)
【第3回】
 神経症性障害
【第4回】
 心身症
【第5回】
 睡眠・摂食・性関連障害
【第6回】
 気分障害(うつ病、躁うつ病)
【第7回】
 統合失調症1
【第8回】
 統合失調症2
【第9回】
 脳の急性・慢性障害、器質性精神障害
【第10回】
 アルコール・薬物関連障害
【第11回】
 児童・青年期精神障害
 (精神遅滞、発達障害-学習障害・自閉症・アスペルガー障害など)
【第12回】
 性格のかたより(人格障害)
【第13回】
 治療法(向精神薬をはじめとする薬剤による心身の変化、を含む)
【第14回】
 医療機関との連携、病院精神医療および地域精神医療
【第15回】
 まとめと試験