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授業の概要(ねらい) |
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この授業においては、イギリスの14世紀~19世紀前半の代表的文学作品をいくつか取り上げ、様々なテーマからその内容を掘り下げる。イギリス文学の基本的知識を身につけながら、作品の分析を通じて思考力を養う。また、英語で文学作品を読むことによって英語の速読力を身につけることも目的とする。さらに、部分的に英語で授業を行うので、聞き取り能力の増進もはかる。取り上げる作品は、チョーサーの『カンタベリー物語』、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』、シェイクスピアの『ソネット集』からソネット18番、ミルトンの『失楽園』、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』、キーツの詩「秋に寄せて」、シェリーの詩「西風の賦」である。
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2. |
授業の到達目標 |
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1.英文学の知識を修得する。 2.文学を批評的観点から読むことによって思考力を養う。 3.英語の速読力を身につける。 4.英語のリスニング力を増強する。
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成績評価の方法および基準 |
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授業内提出物40%、期末テスト40%、発表20%
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4. |
教科書・参考書 |
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参考書:『カンタベリー物語 上下』(岩波文庫)、『新訳ロミオとジュリエット』(角川文庫)、『ソネット集』(岩波文庫)、河合祥一郎『シェイクスピアの正体』(新潮文庫)、河合祥一郎『あらすじで読むシェイクスピア全作品』(祥伝社新書)、『失楽園 上下』(岩波文庫)、『ガリヴァー旅行記』(岩波文庫)、『キーツ詩集』(岩波文庫)、『シェリー詩集』(岩波文庫)
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5. |
準備学修の内容 |
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授業で扱う作品は日本語訳で全部読んでおくことが望ましい。授業に出席する前に、配布プリントの英語の抜粋を読んでおく必要がある。
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その他履修上の注意事項 |
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毎回提出物がある。英語の抜粋の分析や要約などである。英語で行う講義を聞き、授業形式で日本語または英語で発表してもらう場合もある。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業説明 | 【第2回】 | チョーサー『カンタベリー物語』におけるキリスト教の表象 | 【第3回】 | チョーサー『カンタベリー物語』から「忍耐強いグリセルダ」の物語 | 【第4回】 | シェイクスピアの悲劇、喜劇、ロマンス劇、問題劇 | 【第5回】 | シェイクスピア『ロミオとジュリエット』における「一目惚れ」 | 【第6回】 | シェイクスピア『ロミオとジュリエット』における「愛と死」 | 【第7回】 | シェイクスピア『ソネット集』から「君を夏の日にたとえようか」 | 【第8回】 | ミルトン『失楽園』におけるアダムとイヴの表象 | 【第9回】 | ミルトン『失楽園』における「禁じられた木の実」 | 【第10回】 | スウィフト『ガリヴァー旅行記』における小人の国と巨人の国 | 【第11回】 | スウィフト『ガリヴァー旅行記』における「日本」の表象 | 【第12回】 | キーツ「秋に寄せて」 | 【第13回】 | シェリー「西風の賦」 | 【第14回】 | 復習 | 【第15回】 | まとめとテスト |
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