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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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この授業では、中小企業の一形態としてのベンチャー企業について、その概念と具体的事例、そしてベンチャー企業が叢生する地域の特徴について講義します。また学期後半には、履修学生がベンチャー企業に関する論文を報告する機会を設け、報告に基づくディスカッションを行ないます。この授業は、経済学部のディプロマポリシーのうちDP1「1.日本と世界の経済、地域経済、企業経営及び観光に関わる基礎的理論・知識を修得」すること、および地域経済学科のディプロマポリシーのうち、特にDP2「2.複雑な地域の経済問題を理解」するための基礎に関わります。
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2. |
授業の到達目標 |
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ベンチャー企業の経済に果たす役割や、ベンチャー企業を輩出する地域の特徴を理解し、これらのテーマに関する学術論文を批判的に読みこなす能力を身につけることが、この授業の到達目標です。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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授業最終回に行なう試験、学生による報告内容、そしてディスカッションへの参加姿勢に基づいて成績評価をします。授業中には経済と企業に関する基礎的概について教員から質問を発し、その場で学生に答えてもらったり考えてもらう方式も取り入れる予定です。この質疑応答やディスカッションが学生へのフィードバックとなります。
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教科書・参考書 |
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教科書:植田浩史ほか(2014)『中小企業論・ベンチャー企業論―グローバルと地域のはざまで―』新版、有斐閣、第Ⅳ章 松田修一(2014)『ベンチャー企業』第4版、日本経済新聞社 参考書: 忽那憲治・山田幸三・明石芳彦(編)『日本のベンチャー企業』日本経済評論社。 アナリー・サクセニアン(2009)『現代の二都物語 : なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか 』(山形浩生, 柏木亮二訳)、日経BP社。 ケニー(編)『シリコンバレーは死んだか』(加藤敏春監訳)日本経済評論社。 田中利彦(2004)『ベンチャー支援と地域経済振興』晃洋書房。 日本経済新聞社(編)(2003)『大学発ベンチャーガイドブック』日本経済新聞社。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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授業に臨む前に、当該授業で扱うテキスト部分を読み、理解困難な箇所があるか否かを自身で確認し、難しい用語などがあれば、経済学事典等を用いて調べておいてください。予習に必要な時間は概ね1時間から1時間半です。 ベンチャー企業については、政府が開設しているホームページから様々な情報を入手できます。また、研究者が公表した論文もGoogle Scholarなどを利用することによって容易に入手できます。それらもこの授業のテキストとして用いる予定です。ダウンロードの仕方については授業で指示しますが、授業中ないし事後的にダウンロードし、読むことが必要となります。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業では、事前学習してきたことを前提に、教科書に則して教員から質問を発します。また、テキストに書いてないことであっても、当該トピックスの理解のために必要なことや事例などについて、山本が補足します。こうした点を授業中にしっかりノートに取ることが重要です。
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授業内容 |
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【第1回】 | 「ベンチャー企業論I」の概要に関する解説 受講にあたっての諸注意 | 【第2回】 | 日本と世界における起業活動の実態 | 【第3回】 | ベンチャー企業とは何か | 【第4回】 | 日本におけるベンチャーブームの歴史 | 【第5回】 | ベンチャー企業の経営 | 【第6回】 | ベンチャー企業に対する公的機関による支援 | 【第7回】 | 日本におけるベンチャーブームの歴史 | 【第8回】 | ベンチャーエコシステムとしてのシリコンバレー | 【第9回】 | シリコンバレーの歴史 | 【第10回】 | シリコンバレーで生まれたベンチャー企業の具体的事例 | 【第11回】 | 日本で生まれたベンチャー企業の具体的事例 | 【第12回】 | ベンチャー企業に関する研究論文の検討(学生による報告)その1 | 【第13回】 | ベンチャー企業に関する研究論文の検討(学生による報告)その2 | 【第14回】 | ベンチャー企業に関する研究論文の検討(学生による報告)その3 | 【第15回】 | 試験と総合ディスカッション |
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