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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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都市とはどのような存在か、都市が形成されるのは何故なのか、都市と都市との間の関係はいかなるものか、都市内部の構成はどのようになっているのか、都市問題にどのようなものがあり、その解決のために必要な方策は何か、といった諸論点に関する理論と具体的事例を講義します。この授業は、経済学部のディプロマポリシーのうち、DP1「1.日本と世界の経済、地域経済、企業経営及び観光に関わる基礎的理論・知識を修得」すること、および地域経済学科のディプロマポリシーのうち、特にDP2「2.複雑な地域の経済問題を理解」するための基礎に関わります。
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授業の到達目標 |
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都市問題の発生要因を考察し、その問題を解決するための方策を提起するために必要な広義の経済学的基礎力を身につけることがこの授業の目標です。
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成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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授業最終回に実施予定の試験で成績評価を行います。また、日本や世界の都市に関する基礎的な知識があるか否か等に関する質問を授業中に口頭で行なう予定です。さらに、授業内容の理解が確実になったか否かを確認するための簡単な小テストや小レポートを随時課します。これらも最終的な成績評価に反映させる予定です。口頭での質問に対する学生からの解答や小テスト・小レポートについては、その都度教員から正解や解答に至る考え方などを解説するので、これが学生へのフィードバックになります。
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教科書・参考書 |
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教科書:山本健兒(2005)『経済地理学入門 新版』原書房 第4章 参考書:カステル、M.(1999)『都市・情報・グローバル経済』(大澤善信訳)青木書店。 ジェイコブズ、J.(2011)『都市の原理』( 中江利忠, 加賀谷洋一訳)鹿島出版会。
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準備学修の内容・必要な時間 |
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授業中に教員が紹介する論文や書籍等を、事前に読むことが準備学習となります。復習では、授業内容に関する自分のメモをもとにして、ノートを整理することが必要となります。予習に1時間半、復習に2時間かかることが予想されます。
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その他履修上の注意事項 |
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各回の授業のあとで復習をしっかり行ってください。 試験は、授業最終回ではなく、定期試験期間中の実施になる可能性があります。詳細は7月初め頃までに授業中にお知らせする予定です。
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授業内容 |
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【第1回】 | 地球規模的視野から見た現在の都市問題 | 【第2回】 | 日本の都市問題の変遷 | 【第3回】 | 都市の概念 | 【第4回】 | 都市形成と経済的統合様式 | 【第5回】 | 小売業の集積と都市の階層性 | 【第6回】 | クリスタラーの中心地理論 | 【第7回】 | 都市の順位規模法則と国民経済のあり方 | 【第8回】 | 都市経済の基盤的活動と非基盤的活動 | 【第9回】 | 経済的中枢管理機能の立地と都市システム | 【第10回】 | 日本の都市システム | 【第11回】 | 日本における地方中核都市の問題 | 【第12回】 | アメリカの都市システム | 【第13回】 | ドイツの都システム | 【第14回】 | 世界都市と新しい国際的分業 | 【第15回】 | 試験、及び解説 |
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