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授業の概要(ねらい)・ディプロマポリシーとの関連 |
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この授業では、第2次世界大戦以降2000年代までの日本経済の歴史に対応して、日本経済における中小企業の位置と役割がどのように変化してきたかを講義します。この授業は、経済学部のディプロマポリシーのうちDP1「1.日本と世界の経済、地域経済、企業経営及び観光に関わる基礎的理論・知識を修得」すること、および地域経済学科のディプロマポリシーのうち、特にDP2「2.複雑な地域の経済問題を理解」するための基礎に関わります。
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2. |
授業の到達目標 |
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日本経済において中小企業が果たしてきた役割とその変化を理解する力を身につけることが、この授業の到達目標です。
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3. |
成績評価の方法および基準・フィードバック方法 |
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授業最終回に行なう試験に基づいて成績評価をします。また、日本経済に関する基礎的な知識があるか否か等に関する質問を授業中に口頭で行なう予定です。さらに、授業内容の理解が確実になったか否かを確認するための簡単な小テストないし小レポートを随時課します。これらも最終的な成績評価に反映させる予定です。口頭での質問に対する学生からの解答や小テスト・小レポートについてはその都度教員から正解や解答に至る考え方などを解説するので、これが学生へのフィードバックとなります。
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4. |
教科書・参考書 |
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教科書:植田浩史ほか(2014)『中小企業論・ベンチャー企業論―グローバルと地域のはざまで―』新版、有斐閣。 参考書:関 満博(2017)『日本の中小企業』中公新書。 黒瀬直宏(2012)『複眼的中小企業論』同友館。 渡辺幸男ほか(2013)『21世紀中小企業論』有斐閣。
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5. |
準備学修の内容・必要な時間 |
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授業に臨む前に、当該授業で扱うテキスト部分を読み、理解困難な箇所があるか否かを自身で確認し、難しい用語などがあれば、経済学事典等を用いて調べておいてください。予習に必要な時間は概ね1時間から1時間半です。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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授業では、事前学習してきたことを前提に、教科書に則して教員から質問を発します。また、テキストに書いてないことであっても、当該トピックスの理解のために必要なことや事例などについて、山本が補足します。こうした点を授業中にしっかりノートに取ることが重要です。
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7. |
授業内容 |
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【第1回】 | 講義の概要についてシラバスをもとに解説 受講に際しての注意事項 | 【第2回】 | 中小企業論を学ぶ意義ー中小企業憲章を読むー | 【第3回】 | 中小企業の定義―新旧中小企業基本法の比較
| 【第4回】 | 日本経済と中小企業ー第2次世界大戦以前 | 【第5回】 | 日本経済と中小企業ー高度成長期 | 【第6回】 | 中堅企業論
| 【第7回】 | 日本経済と中小企業―低成長期―
| 【第8回】 | 日本経済と中小企業―バブル経済崩壊以降― | 【第9回】 | 大企業との比較から見る中小企業の特徴
| 【第10回】 | 地域経済と中小企業 | 【第11回】 | 内発的発展と中小企業
| 【第12回】 | 下請システムとものづくり中小企業 | 【第13回】 | もの作りと中小企業(1) 社会的分業構造の中での中小企業の位置 | 【第14回】 | もの作りと中小企業(2) 産業集積地域における中小企業の位置 | 【第15回】 | 試験と解説 |
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