Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
日本史特殊講義5C- II 宮川 麻紀
選択必修  2単位
【史】 17-1-1340-4211-08

1. 授業の概要(ねらい)

 本講義は、日本古代の王宮や京について解説するものである。4世紀頃のヤマト王権成立期に営まれた磐余(いわれ)地域の王宮や、5世紀において難波・河内に置かれた王宮、そして飛鳥の王宮、藤原京における「京」の成立、奈良時代における平城京をはじめとする諸京、長岡京、平安京といった歴史の流れを追う。そのうえで、各時代の王宮や京の特徴や意義をおさえ、日本古代の「京」とは何かということを考察する。

2.
授業の到達目標

 日本古代の王宮や京の変遷について知識を獲得する。また、各時代の王宮や京の意義を自身の力で考察し、日本古代の「京」とは何かということへの自分なりの答えを見つけられるようになる。

3.
成績評価の方法および基準

 授業への出席を前提としたうえで、授業内での中間テスト・期末テストの結果を各50%とし、計100%のなかで評価する。

4.
教科書・参考書

 参考文献:木村茂光・小山俊樹・深谷幸治編『大学で学ぶ日本の歴史』吉川弘文館、2016年
      吉田歓『古代の都はどうつくられたか』吉川弘文館、2011年
      林部均『飛鳥の宮と藤原京』吉川弘文館、2008年
      そのほか、授業内で紹介する。

5.
準備学修の内容

 参考文献を読んで知識を獲得すること。授業でノートをきちんととり、定期的に復習すること。

6.
その他履修上の注意事項

 あらかじめ本を読み、日本古代史の基礎的な知識を身につけておいてほしい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 序説
【第2回】
 ヤマト王権成立期の王宮
【第3回】
 難波・河内の王宮
【第4回】
 飛鳥の諸宮
【第5回】
 難波長柄豊碕宮と近江大津宮
【第6回】
 飛鳥の「新城」
【第7回】
 藤原京の成立
【第8回】
 前期難波宮と後期難波宮
 中間テスト
【第9回】
 平城京遷都
【第10回】
 平城京の構造
【第11回】
 平城京の変容
【第12回】
 長岡京
【第13回】
 平安京遷都
【第14回】
 平安京の構造
【第15回】
 まとめと期末テスト