Web Syllabus(講義概要)

平成29年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
風俗史 I 宮川 麻紀
選択  2単位
【史】 17-1-1340-4211-09

1. 授業の概要(ねらい)

 本講義は、日本の歴史の中で培われてきた「しきたり」や年中行事について学ぶものである。
 日本では四季の移ろいとともに、様々な行事が催されている。そうした伝統的な年中行事や、日々の生活の中で当然のように行なわれてきた「しきたり」について、その由来や歴史的な意味を具体的に説明していく。ここで言う「しきたり」とは、例えば冠婚葬祭を行ううえでの決まりごとや、贈り物をしたり手紙を書いたりといった日常的な行為についてのマナーなどを指す。

2.
授業の到達目標

 日本の「しきたり」や年中行事について、その種類と由来を理解し、日本人の考え方や生き方がどのように形作られてきたか考えられるようになる。そのうえで、日本の伝統文化やその基礎にある思想を、世界の中に位置づけられる。

3.
成績評価の方法および基準

 小テスト3回の評価を90%、授業への参加度(リアクションペーパー等)を10%とし、計100%のなかで評価する。

4.
教科書・参考書

 テキスト:飯倉晴武『日本人のしきたり』(青春出版社、667円+税)
 参考文献:江馬務『江馬務著作集 日本の風俗文化 第一巻』(中央公論社、1975年)

5.
準備学修の内容

 定期的にテキストやレジュメを復習し、内容について理解を深めること。また、普段から日本の伝統的なものについて関心を持ち、読書をして見聞を広めること。

6.
その他履修上の注意事項

 テキストを必ず入手・持参して受講すること。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 風俗史についての概説
【第2回】
 テキスト序章 日本人の自然観と信仰
【第3回】
 テキスト第一章 正月行事のしきたり
【第4回】
 テキスト第二章 年中行事のしきたり
【第5回】
 第1~4回のまとめと小テスト1
【第6回】
 テキスト第三章 結婚のしきたり
【第7回】
 テキスト第四章 懐妊・出産のしきたり
【第8回】
 テキスト第五章 祝い事のしきたり
【第9回】
 テキスト第六章 贈答のしきたり
【第10回】
 第6~9回のまとめと小テスト2
【第11回】
 テキスト第七章 手紙のしきたり
【第12回】
 テキスト第八章 葬式のしきたり
【第13回】
 テキスト第九章 縁起のしきたり
【第14回】
 テキスト終章 しきたりに関することわざ、日本風俗史の概観
【第15回】
 第11~14回のまとめと小テスト3