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授業の概要(ねらい) |
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人間行動の基礎的成立条件、その発達、あるいは社会行動などを研究する基礎的方法論を学習するため、小グループに分かれて実験、調査、観察などを行う。またテーマによっては、学外実習を行うこともある。2年次での心理学基礎実験実習および心理学検査・測定実習が、目的、方法、結果の整理の仕方等についてあらかじめ与えられていたのとは異なり、本演習では教員が用意するテーマに基づいて学生自らが研究手法の選択、計画の立案、データの収集及び分析を行う。どのような問題に対してどのような研究手法が有効なのかを体得して欲しい。 すでに担当教員がテーマを提示しているので、それぞれのテーマに沿って、小グループに分かれて実習をおこなっていく。授業計画は担当教員により異なるが、大まかには以下のステップとなる。(但し学外実習などは、担当教員の指示に従うこと。) 1.研究計画立案のために必要な基本文献の講読 2.研究計画の立案 3.実験、調査、観察などの研究の実施 4.データの分析 5.レポートの作成 この授業は受身のものではなく、あくまでも各自が他のメンバーと協力して主体的にすすめていくことになる。 今年度の種目は以下の通りである。 基礎心理コース 1.認知・思考に関する実験的研究 2.視覚認知機能に関する実験心理学的研究 3.嗜癖的行動に関する研究 4.動物心理学研究 5.ヒトの視覚知覚特性に関する行動計測および視線・脳波計測 6.人間行動の実験的研究 7.人間行動の個人差の測定と分析 発達心理コース 8.精神分析学的人間理解の研究 9.遊び場面の観察に基づく研究 10.赤ちゃんからお年寄りまでの生涯にわたる発達心理学的研究 11.グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた親への面接調査 12.知能をいかに測定するか(研究と演習) 13.大学生の対人関係の特徴と心理的健康に関わる研究 14.行動医学分野 社会心理コース 15.社会的認知研究 16.面接法を用いた質的研究 17.青少年の反社会的・非社会的行動、及び、子どもをめぐる家庭の問題に関する研究 18.調査からみた社会の動向 19.人間の利他性と集団に関する研究 20.心の支援サービスにおける臨床心理学的プロセスに関する研究
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授業の到達目標 |
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自ら立てた実験計画又は調査計画に基づいて収集したデータを分析し、考察し、文章化するという一連の流れを体験的に理解することで、データ収集の方法やデータ分析技能はもとより、科学的思考力、問題解決能力、文章表現力、コミュニケーション能力など総合基礎力を習得する。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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グループでの研究への積極的な参加、研究の創意工夫など、研究への貢献を評価する。また年度末に研究成果をまとめてレポートとして提出することを求め、これを評価する。
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4. |
教科書・参考書 |
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文献などは、担当教員が選択したテーマ毎に随時指定する。
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準備学修の内容 |
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授業時間は、主に研究計画や進捗状況、研究成果の検討に当てられる。研究の準備、実施、データ分析などの作業は、授業時間外に、学生諸君が自主的に行うことが求められる。
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その他履修上の注意事項 |
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実際の実験、調査、観察、実習段階に入ると時間割上の授業時間だけで行えるものではなく、それ以外の時間にも各グループ毎に時間を作って実習を行っていく必要があるので留意して欲しい。また、学内外での実験協力者あるいは調査協力者をつのることもあるが、その際には倫理的問題や社会的責任を忘れないで欲しい。学外実習では、実習マニュアルを遵守し、良識ある態度で臨むこと。 なお、この授業は心理学特殊実験 I と II を同一年度内に履修することによってのみ2単位が与えられるので注意すること。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | ガイダンス | 【第2回】 | 種目による | 【第3回】 | 種目による | 【第4回】 | 種目による | 【第5回】 | 種目による | 【第6回】 | 種目による | 【第7回】 | 種目による | 【第8回】 | 種目による | 【第9回】 | 種目による | 【第10回】 | 種目による | 【第11回】 | 種目による | 【第12回】 | 種目による | 【第13回】 | 種目による | 【第14回】 | 種目による | 【第15回】 | 種目による |
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