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授業の概要(ねらい) |
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テーマ:被害について(犯罪被害に焦点化して) 春期で学んだ攻撃行動の対極に,攻撃を受ける被害者があります。被害も,加害と同様に,幅広い概念ですが,本授業では犯罪被害に焦点をおいて学びます。 犯罪被害の実情を,社会調査の統計から知り,さらに心理学的な側面から調べて発表をしていきます。春期で学んだ班別での発表の技術を活かして,テーマを分担選択して発表し,ディスカッションに繋げます。授業の後半では,実際に生じた事件を題材に,被害についてのそれまでの学習を当てはめて検討していきます。 春期に引き続き,発表では司会進行も学生が行います。知識の獲得だけでなく,班活動での関わりや発表の仕方も学ぶ授業です。
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授業の到達目標 |
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① 犯罪被害の諸側面を,心理学的に理解し,説明することができる。 ② 犯罪被害についての知識を使って,実際の社会現象や実験室での研究を検討することができる。 ③ 班別で協力して,課題について調べ,その結果を効果的に伝え,議論が広がるように工夫して発表できる。
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成績評価の方法および基準 |
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振り返りシートの提出状況とその内容(20%),班ごとの発表と討論への参加・貢献(50%),レポート(30%)の割合で総合評価を行います。
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教科書・参考書 |
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テキストは指定せず,資料は適宜プリントを配布します。 参考図書:グディ,J.『これからの犯罪被害者学』成文堂 フィンケルホー,D.『子ども被害者学のすすめ』岩波書店 鈴木伸元『加害者家族』幻冬舎新書 山下京子『彩花へ――生きる力をありがとう』河出書房新社 山下京子『彩花へ,ふたたび あなたがいてくれるから』河出書房新社 土師守『淳』新潮文庫
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準備学修の内容 |
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班別で調べ,その結果を発表する形式で授業を進めるので,班での準備は,時間外で行う必要があります。効果的に発表が進められるよう,工夫することを期待します。 また,自身が発表の当番でなくても興味を持って,テーマについて予・復習してください。
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その他履修上の注意事項 |
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各自が工夫をして,フロアでの討議が活発になるよう,意欲的に発表してください。発表者以外の参加者の積極的な議論を期待します。 授業の後半では,実際に起きた事件を題材にして被害を考えていきますので,興味本位に扱わないよう,気をつけてください。 発表,討論,グループ等,動くことを厭わないで学ぶ姿勢を期待します。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | 授業のガイダンス 授業の進め方,班別テーマ,発表順序・方法等 (テーマの例) 被害者学について,犯罪被害の状況,捜査と犯罪被害,メディアと犯罪被害,犯罪被害とPTSD,犯罪被害に対する心理療法,犯罪加害者の家族,加害者と被害者との対話,など 「被害」についてのイントロダクション | 【第2回】 | 「被害」についての授業 ① | 【第3回】 | 「被害」についての授業 ② | 【第4回】 | 被害についての発表と討論 ① | 【第5回】 | 発表の振り返りと補足授業 ① | 【第6回】 | 被害についての発表と討論 ② | 【第7回】 | 発表の振り返りと補足授業 ② | 【第8回】 | 被害についての発表と討論 ③ | 【第9回】 | 発表の振り返りと補足授業 ③ | 【第10回】 | 被害についての発表と討論 ④ | 【第11回】 | 発表の振り返りと補足授業 ④ | 【第12回】 | 被害についての発表と討論 ⑤ | 【第13回】 | 発表の振り返りと補足授業 ⑤ | 【第14回】 | まとめのディスカッション | 【第15回】 | レポート提出と授業の振り返り |
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