1. |
授業の概要(ねらい) |
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臨床心理として心理療法や対人援助を行う上で、単に臨床心理学関連の理論や知識を得るのみではなく、体験学習を通してその理念や具体的技法を総合的に体得する必要がある。実際の臨床心理学的な対人援助は、基本的理論や知識を背景としながらも、個別性や関係性を重視しながら多様に展開していく。 本大学院においては、心理臨床の実践家を育てるために、「臨床心理基礎実習」と「臨床心理実習」を重要な必修カリキュラムとして位置付けている。この「臨床心理基礎実習」は修士1年全員を対象とするものである。この実習を通じて、心理療法や対人援助の基本的考え方や技法の習得を目指す。これらの習得によって、実習生として実際にクライエントを担当し、臨床心理学的対応が可能となるレベルを目指す。
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2. |
授業の到達目標 |
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この基礎実習の最終目標は、付属の心理臨床センターや学外の実習機関において、実際にクライエントへ対応できるレベルまで技能の向上を行うことである。この目標は当授業および実習に出席し毎回体験を積み重ねることで達成可能となるので、欠席しないようにコンディションを整えることが重要である。
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3. |
成績評価の方法および基準 |
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出席状況と課題60%、センター実習と学外実習(レポート含む)40%
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4. |
教科書・参考書 |
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『新訂 方法としての面接』土居健郎著 医学書院 『臨床心理学実践の基礎その1』森田美弥子・金子一史編 ナカニシヤ出版 『心理臨床と倫理・スーパーヴィジョン』鑪幹八郎 ナカニシヤ出版 『試行カウンセリング』鑪幹八郎著 誠信書房 その他授業中に紹介する
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5. |
準備学修の内容 |
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『試行カウンセリング』はロールプレイで使用するため4月中に精読すること。 テキストに挙げた書物だけでなく、様々な心理臨床の書物にあたること。
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6. |
その他履修上の注意事項 |
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心理臨床家になるためには、単に授業に出席するだけではまったく不十分である。カリキュラムはあくまで最低限の考え方や体験を提供するものであり、それらをどのように深めていくか個人的に修練が必要となる。 心理臨床場面は常に未知の体験の連続である。知らないことへの探究心や研究の姿勢を持つことが重要となる。臨床心理学の研究のマインドを保ちながら、その基本となる姿勢をこの実習で身につけてほしい。
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7. |
各回の授業内容 |
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【第1回】 | ・心理臨床家になるということ ・大学院における授業と実習について | 【第2回】 | ・心理臨床における面接とは | 【第3回】 | ・心理臨床センターについて ・心理臨床センター見学 | 【第4回】 | ・ロールプレイでめざすもの | 【第5回】 | ・インテーク面接について | 【第6回】 | ・心理面接における問題への対応 | 【第7回】 | ・心理面接におけるスーパービジョンとは | 【第8回】 | ・倫理① | 【第9回】 | ・倫理② | 【第10回】 | ・ロールプレイ振り返り | 【第11回】 | ・病院臨床とは | 【第12回】 | ・病院臨床における予診とインテイク面接 | 【第13回】 | ・学外実習に向けてのガイダンス | 【第14回】 | ・病院実習先見学 | 【第15回】 | ・学外実習について振り返りとグループ検討会 ・前期まとめ | 【第16回】 | ・医療領域における心理臨床 | 【第17回】 | ・心理臨床センターにおける業務 | 【第18回】 | ・福祉・発達領域における心理臨床 | 【第19回】 | ・少年鑑別所についてⅠ(見学・実習) ・心理専門職の職務内容の理解を図る | 【第20回】 | ・少年鑑別所についてⅡ ・アセスメント面接について | 【第21回】 | ・少年鑑別所についてⅢ ・アセスメント面接についてのディスカッション ・学外実習について | 【第22回】 | ・男子少年院の見学・実習 | 【第23回】 | ・女子少年院の見学・実習 | 【第24回】 | ・児童自立支援施設の見学・実習 | 【第25回】 | ・養護施設の見学・実習 | 【第26回】 | ・児童自立支援施設、養護施設について ・幼児期・児童期の問題行動とその支援のありかたについて | 【第27回】 | ・心理臨床センター実習振り返り ・実際にケースを担当するために | 【第28回】 | ・学外実習についての振り返り | 【第29回】 | ・実習全体を通して臨床心理専門職のありかたについて考える | 【第30回】 | ・後期まとめ |
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