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授業の概要(ねらい) |
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日本語教員としての基本的な知識、態度、考え方、コミュニケーションスキルを学ぶクラスです。日本語を母語としない人たちに対して、「教える」のではなく、「対等」な立場で、どのよう日本語学習の支援ができるのかを考えます。はじめに、コースデザインや日本語教授法の基本を学びます。そして、大人や子供、留学生などそれぞれ目標やニーズの異なる学習者に対する支援の実態を見ていきます。その中で、学生の皆さんが、それぞれこれまで身につけてきた教育観、教師観、学習スタイルと、比較・対照できるようにしましょう。そのうえで、日本語教員として、多様な背景をもつ日本語学習者の支援のあり方について、各自で答えを見つけていきます。
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2. |
授業の到達目標 |
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(1)第二言語・外国語としての日本語を教えることについての基本的な態度、考え方を知り、コースデザインとさまざまな教授法についての知識を身につける。 (2)自分のこれまで受けてきた教育の特徴や、学習のスタイルと比較対照しながら日本語教育の特徴をつかむ。 (3)日本語教育の実態を知り、特定の相手に合わせたコースをデザインする。
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成績評価の方法および基準 |
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(1)平常点(授業への参加、ワークシート、グループ活動への参加):50% (2)コースデザインの課題、振り返りの小テスト×2:50% *正当な理由なく5回以上欠席した学生には単位を与えられません*
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教科書・参考書 |
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テキスト 国際交流基金編『日本語教師の役割/コースデザイン』ひつじ書房 参考文献 高見沢孟著『新・はじめての日本語教育2 日本語教授法入門』ask
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準備学修の内容 |
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このクラスは、教員による講義だけでなく、ペアやグループでの話し合いや個人での作業をしながら、学んでいきます。その準備として、指定された教科書の章や参考文献を事前によく読まなければなりません。授業中の話し合いや作業の結果を毎回、ワークシートに記入して授業の最後に提出しますので、クラスメートとよく協力し、積極的に参加する姿勢が求められます。また各自が想定した学習者に対するコースをデザインし、発表します。
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その他履修上の注意事項 |
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(1)各自、真摯な態度で授業や課題にのぞみましょう。 (2)遅刻、早退、欠席は避けましょう。 (3)第1回目の授業には、必ず出席してください。 (4)グループやペアでの作業には、相手を尊重しつつ積極的に参加しましょう。 (5)大学での学びは、教員から一方的に与えられるものではありません。一人一人が他者に配慮をしながら、積極的に授業に参加することでよいクラスになり、みなさんの学びと成長につながります。
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各回の授業内容 |
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【第1回】 | オリエンテーション、グループ分け。クラスメートやグループのメンバーを知る。 | 【第2回】 | 日本語教師の仕事を知る | 【第3回】 | コースデザイン1 ニーズ分析 | 【第4回】 | コースデザイン2 目標言語調査・カリキュラムデザイン | 【第5回】 | コースデザイン3 教案 | 【第6回】 | 第1回から5回目までの振り返りの小テスト。教材・教具の実際 | 【第7回】 | 評価・テスト | 【第8回】 | 日本語教授法1 伝統的な教授法 | 【第9回】 | 日本語教授法2 1980年代以降の教授法 | 【第10回】 | 日本語教授法3 様々な手法の折衷 | 【第11回】 | 日本語教育の実態を知る(外部講師1)日本語学校 | 【第12回】 | 日本語教育の実態を知る(外部講師2)地域での支援 | 【第13回】 | 第6回から10回目までの振り返りの小テスト。外部講師の話しの振り返り | 【第14回】 | コースデザインの書き方・準備 | 【第15回】 | コースデザインの発表 |
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