外交史Ⅰ
担当者日暮 吉延教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングINR-101

授業の概要(ねらい)

 この講義の目的は、近代日本外交の歴史的展開に関する分析を通じて、諸国家間の多様な利害を調整し、国際秩序を維持する「外交」への理解を深めることです。
 授業では、政治エリートの認識、国内政治、国民世論、国際環境など、さまざまな要因を踏まえながら、昭和戦前期の比較的短い期間に対象を限定したうえで、具体的な事件や問題、政策決定過程をなるべく詳細に検討します。

授業の到達目標

 1)外交史に関する基礎的な知識を有し、政治外交の仕組みを把握できる。
 2)特定の事態に対する政策オプションを検討し、戦略的思考を理解する。
 3)政策決定過程に関する詳細な分析のあり方を習得する。
 4)戦前期日本と国際環境の関連性について理解する。

成績評価の方法および基準

 試験の成績、授業への貢献度を評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定の教科書は使用せず、授業中に参考資料を配付します。
参考文献は適宜、授業中に紹介します。
参考文献

準備学修の内容

 毎回、自分でとったノートをなるべく当日中に一度、読み返すこと。疑問に思った部分があれば、事典等で調べてみること。この簡単な復習をするだけでも学習成果は相当に上がるはずです。

その他履修上の注意事項

 充実したノートを自分自身で作成することが重要です。その理由は二つ。(1)講義を聴いて「ここは重要だ」と自分が判断した部分を迅速にメモする(ノートをとる)ことは、社会に出てから必要となる「問題のポイントをつかむ力」「判断力」をつける訓練になります。(2)人間は残念ながら物事をどうしても忘れてしまうので、覚えておくためにメモ(覚え書き、備忘録)をとることが必要です。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 ワシントン体制(1)
第3回 ワシントン体制(2)
第4回 日本陸軍の政治的台頭(1)
第5回 日本陸軍の政治的台頭(2)
第6回 日本陸軍の政治的台頭(3)
第7回 日本陸軍の政治的台頭(4)
第8回 日本陸軍の政治的台頭(5)
第9回 日本陸軍の政治的台頭(6) 
第10回 政党内閣とロンドン海軍条約(1)
第11回 政党内閣とロンドン海軍条約(2)
第12回 政党内閣とロンドン海軍条約(3)
第13回 政党内閣とロンドン海軍条約(4)
第14回 政党内閣とロンドン海軍条約(5)
第15回 まとめ