担当者 | 長島 光一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | FUL-102 |
法学概論は、法律専門各科目の勉学を容易かつ効果的なものとするため、法を学ぶ意義を理解するとともに、法学各分野に関する基礎的な知識、法的思考方法、専門用語および条文の読み方などを概ね習得するものです。
法律学は、難しい学問であると思われがちですが、身近な問題ばかりで、社会生活を送る上でも必要な学問です。本講義は、入門科目であるため、初学者でも理解しやすいように事例をたくさん紹介しますので、その中で問題意識を持って内容を理解をしてもらい、一緒によりよい法と社会のあり方を考えたいと思います。
法学概論Ⅱは、法学概論Ⅰで学んだことを前提に、様々なテーマごとに関係する法律問題を学び、法的な思考能力(リーガルマインド)を身につけます。
①日常生活における諸問題を、法的な観点からとらえることができるようになる。
②法学の諸分野を理解することで、法的な問題を考える上でのレファレンス能力を身につける。
③社会問題について、法学の観点から説明できるとともに、自分の意見を主張できるようになる。
学期末に法的な知識と考え方が身についたかをテストします(70%)。
また、毎回、リアクションペーパーを求めますので、そこで書かれたことや発言等も重視します(30%)。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『法学入門』(2018年) | 奥田進一=高橋雅人=長友昭=長島光一編 | 成文堂 |
教科書 | ※各回レジュメを配布します。 ※六法も手元に置いておきましょう。 | ||
参考文献 |
予習について、教科書の次回の該当頁を事前に告知しますので、一読することをお勧めします。また、レジュメに次回の学ぶ範囲の課題を提示しておきますので、それについて自分の考えをまとめておいてください。
復習について、レジュメを再確認するとともに、リアクションペーパーの質問を改めて考えてみてください。
次の週によい意見を紹介するので、他の人の考えも知ることができます。
秋学期は様々な社会問題を取り上げます。ニュース等を見て、「今、日本や世界で、何が起こっているのか?」を知り、時事問題に関心をもって、講義に臨んでほしいと思います。
なお、講義では、ドラマや映画、アニメ、スポーツ、芸能ニュースなども見つつ、法学との関係に言及します。幅広い知識と関心をもって臨んでください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義のガイダンス:法学概論Ⅰで学んだ憲法・民法・刑法の基本的な考え方を復習するとともに、法学概論Ⅱで学ぶテーマのポイントを確認します。 |
第2回 | 法教育体験:動物をテーマにした法教育で、リーガルマインド(法的な思考方法)を身に付けます。 |
第3回 | 企業と法:法人の概要、株式の仕組みおよび経営者の責任等、商法・会社法について基本的事項を確認し、また企業は誰のものであるのかを考えます。 |
第4回 | 労働・社会保障と法:使用者と労働者の関係、労働者の権利、年金や保険等の社会保障制度の基本的内容を学び、就職活動にも影響する労働法の全体を理解します。 |
第5回 | 消費者問題と法:消費者被害や製品事故の実例を学び、被害に遭わないための防止策や被害救済制度を理解します。 |
第6回 | 環境と法:公害の歴史、現代の環境問題、環境保護の意義等を学び、日本の環境法の理念と国際的な環境保護のルールを理解します。 |
第7回 | 医療と法:医療過誤訴訟の実際の現場と訴訟の意義を理解するとともに、医療技術の発達に伴う生命倫理のあり方を考えます。 |
第8回 | 知的財産と法:特許法、商標権、著作権等を学び、知的財産法の体系を理解します。 |
第9回 | スポーツと法:スポーツをめぐる国内外の紛争を学び、公平で誰もが納得するスポーツとそのビジネスのあり方を考えます。 |
第10回 | 情報と法:インターネット社会における法律問題を学び、情報倫理を理解します。 |
第11回 | 国際関係と法:国際法と国際私法について、その意義、特徴および役割を学び、グローバル社会における国家と市民の関係性を理解します。 |
第12回 | 外国法紹介:大陸法と英米法の違いを理解し、アメリカ法、EU法、ドイツ法など、主要な国の制度を概観し、日本法との違いを考えます。 |
第13回 | 法学の最新分析手法―法学と他分野との接点:昨今の法学は、経済学や心理学などとの協働による分析が進んでおり、そうした研究成果を理解し、法学の今日的あり方を探求します。 |
第14回 | AIと法:これからの社会で幅広く活用が期待されるAIを題材に、AIの権利性や自動運転について、法学の視点から考えます。 |
第15回 | まとめ:これまでの講義で触れた事項の要点を確認するとともに、時事的なトピック等を法学の視点で検討します。 |