英米文学入門Ⅱ
担当者大野 雅子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングLIE-102

授業の概要(ねらい)

この授業においては、イギリスの19世紀以降の文学作品をいくつか取り上げ、様々なテーマからその内容を掘り下げる。イギリス文学の基本的知識を身につけながら、作品の分析を通じて思考力を養う。また、英語で文学作品を読むことによって英語の速読力を身につけることも目的とする。さらに、基本的に英語で授業を行うので、聞き取り能力の増進もはかる。取り上げる作品は、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』、C.S.ルイスの『ナルニア国物語』である。

授業の到達目標

1. 英文学の知識を修得する。
2. 文学を批評的観点から読むことによって思考力を養う。
3. 英語の速読力を身につける。
4. 英語のリスニング力を増強する。

成績評価の方法および基準

授業内提出物40%、期末テスト40%、発表20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献ふしぎの国のアリスルイス・キャロル講談社英語文庫
参考文献鏡の国のアリスルイス・キャロル講談社英語文庫
参考文献不思議の国のアリスルイス・キャロル角川文庫
参考文献鏡の国のアリスルイス・キャロル角川文庫
参考文献アリス・イン・ワンダーランド(DVD, 2011)
参考文献アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅(DVD, 2016)
参考文献ライオンと魔女-ナルニア国物語C.S.ルイス講談社英語文庫
参考文献ライオンと魔女-ナルニア国物語1C.S.ルイス岩波少年文庫
参考文献高慢と偏見ジェイン・オースティン中公文庫、ちくま文庫、岩波文庫
参考文献嵐が丘エミリー・ブロンテ新潮文庫、岩波文庫

準備学修の内容

授業で扱う作品は日本語訳で全部読んでおくことが望ましい。授業に出席する前に、配布プリントの英語の抜粋を読んでおく必要がある。

その他履修上の注意事項

毎回提出物がある。英語の抜粋の分析や要約などである。英語で行う講義を聞き、授業形式で日本語または英語で発表してもらう場合もある。

授業内容

授業内容
第1回授業説明
第2回ジェイン・オースティン『高慢と偏見』における「階級」
第3回ジェイン・オースティン『高慢と偏見』における「高慢」と「偏見」
第4回エミリー・ブロンテ『嵐が丘』における語り
第5回エミリー・ブロンテ『嵐が丘』における「愛と死」
第6回ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』における夢の世界
第7回ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』の「お茶会」
第8回映画版アリスにおける「夢」と「記憶」
第9回映画版アリスにおける「パラレルワールド」
第10回ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』における鏡の向こう側
第11回ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』における夢の中の夢の中の夢
第12回C.S.ルイス『ナルニア国物語』におけるタンスの向こう側
第13回C.S.ルイス『ナルニア国物語』における時間
第14回復習
第15回まとめと期末テスト