英米文学入門Ⅰ
担当者大野 雅子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングLIE-101

授業の概要(ねらい)

この授業においては、イギリスの16世紀~20世紀前半の代表的な文学作品をいくつか取り上げ、テーマ、ストーリー、英語表現、英語の韻律に焦点を置いて講義を行う。英語を学ぶということは英文学を学ぶことである。英文学の知識なしに洗練された表現や感情の機微を的確に表す表現を身につけることはできない。授業は基本的に英語で行うので、日本語を介在せずに英語を理解する能力を増進する。授業の後半では扱った作品に関して英語で説明するプレゼンテーション形式の小テストを行う。または、授業で得た知識に関して英語でエッセイを書いてもらう。

授業の到達目標

1. 英文学の知識を修得する。
2. 文学を批評的観点から読むことによって思考力を養う。
3. 英語の速読力を身につける。
4. 英詩の韻律の分析方法を修得する。
5. 英語のリスニング力を増強する。

成績評価の方法および基準

授業内発表 40%、提出物40%、期末テスト20%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書プリント配布
参考文献新訳ロミオとジュリエット河合祥一郎角川文庫
参考文献ソネット集高松雄一岩波文庫
参考文献シェイクスピアの正体河合祥一郎新潮文庫
参考文献あらすじで読むシェイクスピア全作品河合祥一郎祥伝社新書
参考文献失楽園 上下平井正穂岩波文庫
参考文献イギリス名詩選平井正穂岩波文庫

準備学修の内容

授業で扱う作品は日本語訳で全部読んでおくことが望ましい。授業に出席する前に、配布プリントの英語の抜粋を読んでおく必要がある。

その他履修上の注意事項

積極的に授業に参加し、積極的に英語を話そうとすることが重要である。15週間授業に参加したあとは英語力が如実に伸びていることを実感するであろう。

授業内容

授業内容
第1回英文学史概観
第2回ウィリアム・シェイクスピア
第3回シェイクスピアの作品概観:喜劇と悲劇
第4回シェイクスピアの作品概観:ロマンス劇と問題劇
第5回シェイクスピア『ロミオとジュリエット』における「一目惚れ」、「愛と死」
第6回シェイクスピア『ソネット集』から「君を夏の日にたとえようか」
第7回ジョン・ミルトン『失楽園』における「禁じられた木の実」
第8回ジョン・ミルトン『失楽園』における「エデンの園」
第9回ロバート・バーンズ「君は赤いバラ」
第10回ウィリアム・ワーズワース「水仙」
第11回S.T.コールリッジ「クブラ・カーン」
第12回チャールズ・ラム「昔の懐かしい顔」
第13回ロバート・ブラウニング「異国にて故郷を思う」
第14回T.S.エリオット「荒地」
第15回まとめと期末テスト