翻訳・通訳入門Ⅰ
担当者大野 雅子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングENG-125

授業の概要(ねらい)

この授業においては、翻訳、通訳ガイド、通訳という3種類の分野において、様々な題材をもとに実践的練習を行う。翻訳では、字幕翻訳と文芸翻訳を実践する。字幕翻訳では、映画「塔の上のラプンツェル」の日本語の字幕を作成し、グループで発表する。映画「時をかける少女」では、英語の吹き替え版を作成し、グループで発表する。文芸翻訳では、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を日本語に翻訳、村上春樹の小説を英語に翻訳し、提出する。通訳ガイドと通訳とは異なる技能を必要とする異なる職種である。通訳ガイドになるためのトレーニングとしては、日本語、日本の食、日本の遊戯、日本の習慣、日本の観光案内を外国人観光客に英語で説明する実践練習をグループまたは個人で行う。Quick Responseとは、通訳の基礎トレーニングのひとつである。通訳において重要なのは、英語から日本語へ、または日本語から英語へ、すばやく変換することである。春学期は単語と数字のQuick Responseを行い、秋学期での本格的な通訳実践を行うための準備とする。

授業の到達目標

1. 翻訳と通訳の基礎的知識とスキルを身につける。
2. 英語の語彙力と文法力を増強する。
3. 英語と日本語の表現の違いを学ぶ。
4. 英語と日本語でのプレゼンテーション能力を養う。
5. 英語圏の文化と日本文化との価値観の違いを学ぶ。

成績評価の方法および基準

提出物及び発表50%、中間テスト20%、期末テスト30%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

授業で発表するためにグループで字幕や通訳ガイドの原稿を作成、英語の発音をチェックし、正しく発話できるよう準備する。Quick Responseのためには単語を暗記、また、数字を英語で発話できるよう練習する。

その他履修上の注意事項

毎週、発表または提出物がある。積極的な授業参加を必須とする授業である。

授業内容

授業内容
第1回授業説明、通訳ガイド:日本の食を英語で説明
第2回字幕翻訳:「塔の上のラプンツェル」(講義と練習)
第3回字幕翻訳「塔の上のラプンツェル」(グループ発表)
第4回通訳ガイド:日本語を外国人に英語で教える(個人発表)
第5回通訳ガイド:日本の遊戯(グループ発表)
第6回字幕翻訳:「時をかける少女」(講義と練習)
第7回字幕翻訳:「時をかける少女」(グループ発表)
第8回これまでの復習と中間テスト
第9回通訳ガイド:日本の習慣(グループ発表)
第10回通訳ガイド:観光案内(グループ発表)
第11回文芸翻訳:サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』を日本語に翻訳(提出)
第12回文芸翻訳:村上春樹の小説を英語に翻訳(提出)
第13回通訳基礎トレーニング:単語のQuick Response(個人発表)
第14回通訳基礎トレーニング:数字のQuick Response(個人発表)
第15回まとめと期末テスト