担当者 | 大道寺 隆也 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | PUL-306 |
欧州連合(European Union, EU)が、市場統合、金融政策、人の自由移動、難民、テロ対策……といった具体的な場面で、どのような働きをしているのかを学びます。「EU法I」では、《EUとはどういう組織か》を学ぶ一方、「EU法II」では《EUが何をしているか》を学びます。EUに関する正確な知識と、それに基づく自分なりの意見が持てるようにすることが狙いです。
(1) EUが様々な分野でどのような活動をしているかを説明できる。
(2) EU関連のニュースを正確に、できれば批判的に、読み解けるようになる。
学期末試験の点数(70%)に平常点(30%)を加味して評価します。平常点は、授業での発言や質問、ならびに毎回のコメントシートを鑑みて算定します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『EUとは何か——国家ではない未来の形——[第2版]』 | 中村民雄 | 信山社 |
教科書 | |||
参考文献 | 『EU法』 | 中西優美子 | 新世社 |
参考文献 | 『EU法基本判例集[第2版]』2010年 | 中村民雄・須網隆夫編 | 日本評論社 |
参考文献 | 『新EU法・基礎篇』 | 庄司克宏 | 岩波書店 |
参考文献 | 『新EU法・政策篇』 | 庄司克宏 | 岩波書店 |
・EU(法)の初学者を対象としているので、前提知識は不要です。
・復習を重視します。授業で触れた言葉や判決の意味を、教科書や参考書などを使いながら確認してきてください。
・EU関連ニュースにアンテナを張ってみてください。
EU(法)の初学者を対象としているので履修条件等は特にありませんが、前期「EU法I」を履修していると理解しやすくなると思います(必須ではありません)。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 導入 なぜ、日本に住んでいる私たちがヨーロッパの機構であるEUとその法を学ぶべきなのでしょうか。EUについて学ぶことの意義を考えます。また、最も基本的な知識(機関の名前など)を説明します。 |
第2回 | 単一市場の歴史 EUの最大の特徴である単一市場は、どのように作られてきたのでしょうか。市場統合の歴史を振り返ります。 |
第3回 | 物の自由移動(1) EUは、物の自由移動をどのように実現しているでしょうか。基本的な判例や原則を説明します。 |
第4回 | 物の自由移動(2) 第3回に引き続き、物の自由移動に関する法や政策を、具体的な文脈で説明します。 |
第5回 | 共通通商政策 EUは、日本を含む様々な国と、貿易に関してどのような関係を結んでいるでしょうか。共通通商政策について説明します。また、日・EU経済連携協定(EPA)についても触れます。 |
第6回 | 共通通貨ユーロ(1) 共通通貨ユーロはどのように発展してきたのでしょうか。ヨーロッパの通貨統合の歴史を振り返ります。 |
第7回 | 共通通貨ユーロ (2) 共通通貨ユーロはどのような仕組みになっているでしょうか。また、「ユーロ危機」とは何だったのでしょうか。現在のユーロの姿について説明します。 |
第8回 | EU競争法 EUにおいて、企業はどのようなルールの下で競争することになっているでしょうか。日本企業が関わることも多いEU競争法の仕組みを説明します。 |
第9回 | EUと「ひと」(1)——人・サービスの自由移動 人やサービスの自由移動は、どのように実現されているでしょうか。労働者の権利に関する判決や「EU市民権」について説明します。 |
第10回 | EUと「ひと」(2)——犯罪対策 国境管理がほとんどないEUは、どのように犯罪に対処しているでしょうか。EU刑事法について説明します。 |
第11回 | EUと「ひと」(3)——難民政策 EUは、やってくる難民をどう扱っているでしょうか。欧州共通庇護政策(CEAS)について説明します。 |
第12回 | EUと「ひと」(4)——基本権保障 EU各国では、個人の基本的権利はどのように守られているのでしょうか。ヨーロッパの基本権保障の仕組みについて説明します。 |
第13回 | 共通外交安全保障政策 EUはどのように各国と協力しながら自分たちを守っているでしょうか。EUの外交政策の発展や現在の動向について説明します。 |
第14回 | EU法の新たな動き 現代社会の絶え間ない変化にEU(法)はどのように対応しているのでしょうか。EU法の最新動向を紹介します。この回の内容は受講者の関心に合わせて決めていきます。 |
第15回 | 授業内テストと解説 |