国際協力論Ⅰ
担当者西岡  淳教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [国際経済学科]
科目ナンバリングINR-201

授業の概要(ねらい)

国際協力と言う言葉は、一般的にかなり広い意味で使われていますが、ここでは「開発協力」すなわち「開発途上国に対する経済協力」について学びます。開発途上国の数が圧倒的に多い国際社会において、現在の政治経済問題の多くが途上国問題との関連を抜きには理解できないといっても過言ではありません。この授業では、開発途上国の実際の姿を知り、途上国における貧困と開発の問題について考えます。さらに途上国支援は何故必要なのか、途上国支援はどうあるべきかについて援助理論の歴史的展開を辿りながら考えていきます。外務省で経済協力に携わった私自身の経験にも触れながら、日本のODAを中心とする途上国支援について、その歴史や具体的仕組みについて理解し、今日の課題について考察します。併せて、実際に活動を行っている実務家から経済協力の現場について話を聞くことも予定しています。現在の国際理解の重要な柱である経済協力についての基礎的知識を得ること目的とします。

授業の到達目標

経済協力に関する基本的事項を修得する。
開発途上国を理解し、国際社会の現実について理解できる。

成績評価の方法および基準

リアクションペーパー及び小テスト(30%)
中間レポート(30%)
期末テスト(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に使用しない。
参考文献国際協力 その新しい潮流(第3版)下村恭民、辻一人他有斐閣(2016年)

準備学修の内容

毎回学んだ用語、概念についてしっかり復習するよう心がけて下さい。小テストで確認します。

その他履修上の注意事項

出席が3分の2以下の場合は判定の対象としません。30分以上の遅刻は出席と見なしませんので注意して下さい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
経済協力とは何か
第2回途上国と開発
第3回途上国支援とODA
第4回途上国支援の理論
第5回貧困問題への取り組み
第6回持続可能な開発
第7回途上国のオーナーシップとガバナンス
第8回開発のグローバル・ガバナンス
第9回日本のODA(その1)
第10回日本のODA(その2)
第11回日本のODA(その3)
第12回経済協力の現場から(JICA担当者)
第13回経済協力の現場から(開発コンサルタント)
第14回経済協力の現場から(NGOの取り組み)
第15回今後の課題

なお、以上は予定であり、変更することがあり得ます。