担当者 | 岡本 潤子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | SEM-303 |
テーマ:加害について(攻撃行動に焦点化して)
攻撃行動は,生物にとって生命の維持や種の保存のために不可欠な行動であり,社会的場面においても対人関係の中で生じる諸問題への対応行動の一つとして機能しています。そして,犯罪・非行行動の多くは,攻撃的要素を内在しています。従来から攻撃行動は,本能論,あるいはフラストレーション理論により説明されてきましたが,近年では,こうした個体の内的過程による説明だけではなく,攻撃行動を社会的行動の一つであるとして社会的学習理論により説明するすることが多くなっています。
本授業では,攻撃の心理学に関するテーマを選択して班を構成し,班で協力して関連文献や研究を調べてまとめ,発表していきます。また,授業の後半では,実際に生じた事件を題材に,攻撃行動について学んだことを当てはめて検討していきます。
発表では,司会進行も学生が行います。知識の獲得だけでなく,班活動での人との関わりや発表の方法についてのスキルも学んでいく授業です。
秋の授業「被害について」につながっていく内容です。
① 攻撃行動の諸側面を,心理学的に理解し,説明することができる。
② 攻撃行動についての知識を使って,実際の社会現象や研究を検討することができる。
③ 発表班で協力して,課題について調べ,その結果を効果的に伝え,議論が広がるように工夫して発表できる。
振り返りシートの提出状況とその内容(20%),班ごとの発表と討論への参加・貢献(50%),レポート(30%)の割合で総合評価を行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | テキストは使用せず,プリントを配布します。 | ||
参考文献 | 『攻撃の心理学』 | B.クラーエ | 北大路書房 |
参考文献 | 『人を傷つける心―攻撃性の社会心理学』 | 大淵憲一 | サイエンス社 |
参考文献 | 『少年A 14歳の肖像』 | 高山文彦 | 新潮文庫 |
参考文献 | 『絶歌』 | 少年A | 太田出版 |
参考文献 | 『少年A 2500日矯正全記録』 | 草薙厚子 | 文春文庫 |
発表班ごとに調べ,その結果を発表する形式で授業を進めるので,班での準備は,時間外で行う必要があります。効果的に発表が進められるよう,工夫することを期待します。
また,自身が発表の当番でなくても興味を持って,テーマについて予・復習してください。
各自が工夫をして,フロアでの討議が活発になるよう,意欲的に発表してください。発表者以外の参加者の積極的な議論に期待します。
授業の後半では,実際に起きた事件を題材としますので,興味本位に扱わないよう,気をつけてください。
発表,討論,グループ等,動くことを厭わないで学ぶ姿勢を期待します。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 春期の授業ガイダンス 授業のすすめ方についての説明。発表テーマによる班編成。発表順序・方法等の決定。 (テーマの例) 攻撃行動の習得,攻撃性とパーソナリティー,攻撃行動の性差,状況要因と攻撃,メディアと攻撃行動,学校・職場でのいじめ,攻撃的犯罪・非行,家庭内暴力,攻撃と性,など 攻撃性についてのイントロダクション |
第2回 | 攻撃性についての授業 ① |
第3回 | 攻撃性についての授業 ② |
第4回 | 攻撃性についての班ごとの発表と討論 ① |
第5回 | 攻撃性についての班ごとの発表と討論 ② |
第6回 | 発表の振り返りと補足授業 ① |
第7回 | 攻撃性についての班ごとの発表と討論 ③ |
第8回 | 攻撃性についての班ごとの発表と討論 ④ |
第9回 | 発表の振り返りと補足授業 ② |
第10回 | 攻撃性についての班ごとの発表と討論 ⑤ |
第11回 | 発表の振り返りと補足授業 ③ |
第12回 | 神戸事件についての班ごとの発表 ① |
第13回 | 神戸事件についての班ごとの発表 ② |
第14回 | 神戸事件についての班ごとの発表 ③ |
第15回 | 発表の振り返りと補足授業,春期の授業のまとめ,レポート提出 |