子育て支援論
担当者芦澤 清音教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングCHS-201

授業の概要(ねらい)

 日本の子育ての現状と課題、および、子育て支援の実際について学び、その必要性と意義について理解を深める。
 少子化が進み、子育て支援にかかわる政策が次々と実施されているにもかかわらず、依然として、子育て困難は深刻な社会的問題となっている。本授業では、子育て困難の社会的背景を考え、子育て支援にかかわる政策及び制度を概観した上で、子育て困難の心理的側面について理解を深める。その中には、虐待の問題などについても取り上げる。さらに、身近な地域における子育て支援の取り組みについて、様々な支援機関の専門職の方々の講演を聞き、現代の子育て事情と各機関での支援の実際について学ぶ。具体的には、保健センター、地域の子育て広場活動、障害児の親の会などからゲストティーチャーをお招きし、講演をしていただく予定である。

授業の到達目標

 子育て困難と子育て支援の現状を理解している。講演を聞いた専門機関の役割について理解している。

成績評価の方法および基準

 授業への参加度と小レポート20%、期末テスト80%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特定のテキストは使わず、適宜資料を配布する。
参考文献

準備学修の内容

 専門機関などの状況を調べて授業での発表なども随時行う

その他履修上の注意事項

 子育て支援について、普段から関心を持ち、積極的に情報を取り入れるようにしてもらいたい。また、授業では、討議やゲストティーチャーとの質疑応答に積極的に参加してもらいたい。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
 授業の進め方、評価について
第2回 少子化と子育て困難
第3回 子育て困難の時代① 育児不安
第4回 子育て困難の時代② 児童虐待
第5回 子育て困難の時代③ 多様な家庭背景
第6回 子育て困難の時代④ 待機児童問題
第7回 子育て支援に係る制度の変遷
第8回 地域の子育て支援の実際
第9回 専門機関での子育て支援の実際① ゲストティーチャーの講演:保険センタ―について
第10回 地域子育て支援の拠点としての保育所の役割と意義について考える
第11回 専門機関での子育て支援の実際② ゲストティーチャーの講演:地域子育てひろば活動について
第12回 公的相談機関の子育て支援に関する役割と意義について考える
第13回 専門機関での子育て支援の実際③ ゲストティーチャーの講演:発達障害児の子育てについて
第14回 困難を抱える子どもの子育てとその支援について考える
第15回 まとめ:子育て支援の課題について考える