時事問題講座Ⅱ
担当者増渕 達夫教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [自己啓発支援科目]
科目ナンバリングCAE-311

授業の概要(ねらい)

 選挙権年齢や成年年齢の引き下げなど、若者が主体的に社会に参画することが強く求められている。こうした中、この授業では、時事問題について、政治、経済、文化、倫理など横断的な観点から考察し、理解を深め、主体的に判断し、様々な人々と協働して課題を解決する基礎を育成する。

授業の到達目標

○ 政治、経済、文化、倫理などの基本的な概念等を活用して時事問題について理解し、考察できる。
○ 根拠を明確にして自らの考えをまとめると共に、他の人との意見交換等を通してそれを検証し、深めることができる。
○ 社会の在り方や自らの生き方等について探究し、適切に表現できる。

成績評価の方法および基準

○ 試験(40%)
○ レポート課題(40%)
○ 授業参加(20%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。
参考文献参考となる文献や資料は、適宜指示する。

準備学修の内容

○ 新聞やニュースなどを通して、現代の社会の課題について、自分自身との関係から把握すること
○ 時事問題について理解するだけにとどまらず、解決するために何をすべきかを考え、自分の見解を文章で表現できるようにすること

その他履修上の注意事項

○ 授業では、可能な限りグループ協議等を取り入れる。受講者数にもよるが、グループ協議が円滑に行えるよう、座席を指定することを想定している。
○ グループ協議が成立するためには、受講者の主体的かつ積極的な参加が不可欠である。
○ 授業では、時事問題に関する客観的な理解にとどまらず、課題解決の方向性、自らの関与の在り方などについて見解を求める。
○ 新聞やテレビのニュースなどを意識的にみておくこと。
○ 次に示す「7 各回の授業内容」は、状況に応じて変更する可能性がある。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(グループ協議の方法等)
講義と演習「時事問題講座Ⅱを選択する意義」
第2回主題「学ぶことの意義」
 教育問題などを取り上げ、学ぶことの意義や課題について考える。
第3回主題「働くことの意義」
 職業選択や雇用・労働問題などを取り上げ、働くことの意義や課題について考える。
第4回主題「お金の意義」
 金融の具体的な働きなどを取り上げ、個人や企業等における資産運用の意義や課題について考える。
第5回主題「マナーやルール」
 現代社会における法や社会規範の役割などを取り上げ、その意義や課題について考える。
第6回主題「支え合う社会」
 障害者、高齢者等の人権課題を取り上げ、少子高齢社会における社会保障の意義や課題について考える。
第7回主題「地域社会を築く」
 地域社会でのボランティア活動の例などを取り上げ、主体的に地域社会に参画することの意義や課題について考える。
第8回主題「環境保全」
 地域における自然保護活動の例などを取り上げ、環境保全に向けた取り組みの意義や課題について考える。
第9回主題「生命倫理」
 科学技術の進歩と生命の問題を取り上げ、医療の発達の意義や課題について考える。
第10回主題「情報化社会」
 スマートフォンやSNSの活用の実態などを取り上げ、情報化の進展の意義や課題について考える。
第11回主題「文化の多様性」
 異文化理解をめぐる課題などを取り上げ、異なる習慣・文化をもつ人々と共に生きる意義や課題について考える。
第12回主題「グローバル化の進展」
 社会の様々な面でグローバル化が進展していることなどを取り上げ、その意義や課題について考える。
第13回主題「主権者としての自覚」
 選挙権年齢の引き上げなどを取り上げ、主権者として今後どのようなことに価値を置き、選択するかなどについて考える。
第14回主題「持続可能な社会づくりの主体」
 国内外の様々な課題と対応について取り上げ、持続可能な社会を構築する主体として、どのように取り組むかなどについて考える。
第15回まとめ(試験)
 時事問題を理解するための基本的な知識の理解と考察