ミクロ社会心理学
担当者新井田 恵美
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSOP-201

授業の概要(ねらい)

人間は他者との関わりの中で生活をしている。このような,社会の中で生きる人々の心の働きを研究するのが社会心理学である。社会心理学は大きく分けると,個人,対人関係,集団の3つの領域がある。ミクロ社会心理学の授業では,人が主に他者や物事に対してどのように考えたり,感じたりするのかという個人内過程に焦点を当てる。なお,本講義では個人内過程について進化心理学の観点から解説していく。

授業の到達目標

(1)心理学の専門用語を理解する。
(2)講義で取り上げた心理学研究の研究手法や方法論を理解する。
(3)心理学の観点から,社会的な問題を理解できる。

成績評価の方法および基準

試験の成績(約80%),平常点(約20%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。毎回用意する資料に基づいて授業を進める。参考文献は講義の際に適宜紹介する。
参考文献

準備学修の内容

講義後は,配布した資料を使って復習をすること。また,講義の際に関連する文献を紹介するので,必要に応じて読むこと。

その他履修上の注意事項

・人数制限をすることがある,そのため履修希望者は初回授業に必ず出席すること。
・講義資料の配布にはWeb File Serverを利用する予定である。
・調査や実験に参加してもらう場合がある(参加は任意)。調査や実験の詳しい内容については,実際に調査や実験に参加してもらう際に説明をおこなう。
・受講生の理解度などに応じて,講義の順番を入れ替えることもある。
・私語などの迷惑行為はしないこと。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回心の進化とは何か
第3回自然淘汰と性淘汰
第4回配偶行動1:長期配偶
第5回配偶行動2:短期配偶
第6回子育て
第7回偏見1:社会心理学から見た偏見
第8回偏見2:進化心理学から見た偏見
第9回所属欲求と排斥
第10回同調
第11回感情
第12回社会心理学の研究法
第13回近年の社会心理学研究1:身体化された認知
第14回近年の社会心理学研究2:状況的認知
第15回まとめ