担当者 | 大山 高教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [経営学科] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
現在、わが国の子ども・青少年スポーツの現状を欧米諸国と照らし合わせると「multi-sport or multi-activity participation(cross-training):マルチスポーツ、複数競技への関わり方」である。みなさんも、過去に少しは考えたことがあったのではないだろうか?「(野球やっている子が)サッカーもやりたい」、「柔道部に入っているけどサッカー部にも(可能だったら)入りたい」など。日本ではこのように複数競技(マルチスポーツ)に関われる機会は日本では極めて稀なのが現状である。このマルチスポーツのアプローチは、欧米諸国やオーストラリア、ニュージーランドなどでは広く普及・定着しており、子供たちが複数のスポーツ種目を通じて様々な身体活動を行うことにより、長期的に見て、スキルの発達、けがの軽減、燃え尽きの減少、脱落の減少といったポジティブな効果がもたらされると考えられている。また、多様なスポーツの経験は、早期の1種目への専門化と比べ、より高い身体能力の確保と身体活動の継続的関与につながるとも言われている。日本では、幼少期から意図的に複数の競技を経験させるより「競技一本化」を推進する傾向が強い。また、学校教育における部活動でも基本的には「兼部」が様々な要因によって行われていない。しかし、スポーツのグローバル化、わが国の少子化問題などを加味すれば「選手たちの国際競技力の向上」および「生涯を通じたスポーツ参加の促進」は非常に重要な研究領域となっており、スポーツマネジメントの観点からも「マルチスポーツ」は推奨すべく知見となるであろう。
本演習では、上記の(日本ではまだ馴染みのない)スポーツマネジメント分野を下記のようにゼミ生たちと共に研究していく。前期同様に後期も継続して行うことを前提とする。
・文献調査をベースに海外におけるマルチスポーツの研究を行う(日英両言語)
・小学生を対象とした単一競技と複数の競技経験を持つ子たちのパフォーマンス分析を行う
・兼部を推奨する日本の学校の実態調査を行う
・実際に「マルチアスリート」だったトップ選手たちへのインタビューを行う
・マルチスポーツを推進するプロクラブ(東京ヴェルディや府中アスレFC)の研究を行う
・学会等での発表を行う
基本的には出席と討論への参加、レポートの作成と発表等に基づいて総合的に評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』 | (ダイヤモンド社) | |
教科書 | 『マネジメント~エッセンシャル版基本と原則~』 | (ダイヤモンド社) | |
教科書 | 『完訳7つの習慣~人格主義の回復~』 | (キングベアー出版) | |
教科書 | 『日経文庫ビジュアル経営の基本』 | (日本経済新聞出版社) | |
参考文献 |
上記「到達目標」に向かって成果を出すためには授業時間外の研究活動が多くなります。ゼミ生同士のミーティング等で行われるディスカッションの時間は「大学生らしい貴重な機会」です。報告やアウトプット作成のための準備をしっかり行なってください。
上記、授業内容に基づいた到達目標のほか
「大学で『これを成し遂げた!』という達成感を今からつくりたい」
「大学の部活動に追われて将来が不安」
「スポーツに関わる仕事がしたい」
このような問題意識を持つ学生は、積極的な発言&相談をしてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 研究テーマについてディスカッション |
第2回 | 諸外国の現状と調査 |
第3回 | 研究テーマの模索 |
第4回 | 研究テーマの模索と決定 |
第5回 | アンケート票の作成 |
第6回 | アンケート票の作成 |
第7回 | データの整備 |
第8回 | データ整備 |
第9回 | データ分析とプレゼン資料の作成 |
第10回 | データ分析とプレゼン資料の作成 |
第11回 | データ分析とプレゼン資料の作成 |
第12回 | データ分析とプレゼン資料の作成 |
第13回 | データ分析とプレゼン資料の作成 |
第14回 | データ分析とプレゼン資料の作成 |
第15回 | 研究報告 |