心理学基礎文献研究Ⅰ
担当者高田 孝二
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPSY-201

授業の概要(ねらい)

こころのはたらきの源泉は脳内の神経機構にあります。精神科領域の疾病治療に用いられるものを含め、様々な薬物がこの神経機構のはたらきを修飾することはよく知られており、このような薬物効果を通して行動のメカニズムを探る心理学の分野は行動薬理学と呼ばれます。ここでは行動薬理学の基本的文献を抄読し、くすりがどのように行動を変化させるのか、またその変化の背景にある脳内神経機構の変化から、こころのはたらきを探るとともに、この分野の基礎的知識と技法を学びます。

授業の到達目標

くすりの作用を通してみたこころのはたらきや、行動薬理学の基本的方法論・知識を学修する。また、抄読発表を通してまとめかた、プレゼンテーションの技法を身に着ける。

成績評価の方法および基準

課題発表・課題レポート・出席状況(合わせて70%)、最終レポート(30%)で評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは、「参考文献」に示した文献より抜粋・配布する
参考文献行動薬理学の実践田所作太郎(監修)星和書店
参考文献実践行動薬理学日本薬理学会(編集)金芳堂

準備学修の内容

テキストを担当以外についてもよく読むとともに、身の回りにある「薬物」(アルコール、コーヒー、たばこ、風邪薬。。)が自分や身の回りのひとのこころのはたらきにどのような影響を与えているかを観察し、授業内容をフィードバックしつつ、そのしくみを考える習慣をつける。

その他履修上の注意事項

抄読・発表は「朗読」ではない。事前にテキストを精読し、わからない用語を調べ、関連文献をあたるなど十分な準備をするっこと。発表ではテキストの内容をかいつまんで紹介するとともに、用語の解説や自分の考えを述べて皆の理解をうながし、質問を受けるなど工夫する。発表者以外にも積極的な参加を期待する。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション(ガイダンス、授業内容の紹介、発表割り当て)
第2回担当者による文献の紹介、討論
第3回担当者による文献の紹介、討論
第4回担当者による文献の紹介、討論
第5回担当者による文献の紹介、討論
第6回担当者による文献の紹介、討論
第7回担当者による文献の紹介、討論
第8回担当者による文献の紹介、討論
第9回担当者による文献の紹介、討論
第10回担当者による文献の紹介、討論
第11回担当者による文献の紹介、討論
第12回担当者による文献の紹介、討論
第13回担当者による文献の紹介、討論
第14回担当者による文献の紹介、討論
第15回総合討論、まとめ