実践発達科学Ⅱ
担当者木原 久美子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングDEP-202

授業の概要(ねらい)

 乳幼児期から学齢期を中心とした発達的観点に立つ心理支援について学ぶ。主なトピックスとしては、発達の基礎概念、障がいの理解と支援、社会のひずみと子どもが抱える問題、障がい支援の原理と方法である。授業においては、4つのトピックスに関する検討点について、それまでの授業をふまえて小グループに分かれてディスカッションを行い、各自が考えをまとめてレポートにすることが求められる。

授業の到達目標

1.発達についての基礎概念を学ぶ。
2.発達的観点に立つ障がいの理解と支援について学ぶ。
3.子どもが抱える現代的な問題について学ぶ。
4.障がい支援の基本的な考え方と方法について学ぶ。

成績評価の方法および基準

1.4つのトピックスに関する授業内レポート(40%)
2.まとめのテスト(60%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献子どもの臨床発達心理学:未来への育ちにつなげる理論と支援西本絹子・古屋喜美代・常田秀子萌文書林

準備学修の内容

障害者・障害児について、関心を持っていることが望ましい。

その他履修上の注意事項

1.授業中の私語は厳禁である。
2.授業中に小グループに分かれてディスカッションを行うため、出席とグループへの参加は必須である。
3.レポート課題はLMSで配信する予定である。提出期限をすぎたレポートは採点しないので留意すること。

授業内容

授業内容
第1回1.発達の基礎概念について学ぶ:発達を捉える視点・発達を支援するとは
第2回発達の基盤をなす力について学ぶ
第3回課題1:発達の基盤をなす力から1つ選んで自分の育ちにどう影響を及ぼしたかを考える
第4回2.障がいの理解と支援について学ぶ:知的障害の理解と支援における発達的観点
第5回自閉症スペクトラム障がい(ASD)の理解と支援における発達的観点
第6回注意欠如・多動性障害(ADHD)の理解と支援における発達的観点
第7回学習障害(LD)の理解と支援における発達的観点
第8回課題2:障がいを1つ選んで、授業をふまえてどう理解し、支援したらよいのかを考える
第9回3.社会のひずみと子どもが抱える困難について考える:いじめの現状と対応
第10回不登校に至る心理と支援
第11回子どもの貧困が発達に及ぼす影響と支援
第12回児童虐待の現状と支援
第13回課題3:子どもが抱える困難を1つ選んで、授業をふまえてどう理解し、支援したらよいのかを考える
第14回4.障がい支援の原理と方法:アセスメントと支援活動の展開
課題4:自分が支援者となったときに実践できそうな活動を、授業をふまえて考える
第15回まとめとテスト