日本文化Ⅰ-Ⅱ
担当者粟倉 大輔教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングJLT-102

授業の概要(ねらい)

日本の食文化を支えた食料品・飲料品とその歴史について講義する。日本食には様々な種類があり、また全国各地で生産された食材が用いられている。こうした食料品・飲料品の産地の状況や、生産・流通・消費のなされ方などを把握することも、日本の食文化を理解するうえで必要である。本講義では、日本食および日本の食文化に欠かせない食料品・飲料品の生産・流通・消費の構造ならびに産地の形成の歩みを取り上げる。

授業の到達目標

➀日本の食文化を支えた食料品・飲料品の生産・流通・消費にまつわる歴史やその特徴について理解し説明できること。
➁それぞれの各食料品・飲料品の産地が抱える現代の問題について考察する力を養うこと。

成績評価の方法および基準

リアクションペーパー:10%
小レポート:20%
最終試験:70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは用いない。
参考文献日本の食文化史石毛直道岩波書店、2015年
参考文献食卓の日本史橋本直樹勉誠出版、2015年
参考文献日本の食文化(新版)江原絢子・石川尚子編著アイ・ケイ コーポレーション、2016年

準備学修の内容

こちらの作成するレジュメをもとに授業を進める。毎回のレジュメには特に内容に関係する5~7個ほどのキーワードを設定するので、その意味するところをしっかり理解・復習しておくこと。また、上記の参考文献以外にも授業内では関連する文献・資料を提示するので、それらの内容にも目を通すようにすること。

その他履修上の注意事項

高校卒業時点での日本史の知識が必要となる。そのことを前提に授業を進めていくので、この点を注意して受講の判断をしてほしい。「日本文化史」・「日本文化概論」はもちろん、「日本史」・「日本経済史」などの授業とも関連性が深いので、これらについても積極的に受講すること。また、海外の食料品・飲料品をめぐる動きについても関心を持ってもらいたい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:日本文化Ⅰ-Ⅱの課題
第2回米①:生産と産地
第3回米②:流通・消費
第4回日本酒①:生産と産地
第5回日本酒②:流通・消費
第6回調味料①:生産と産地
第7回調味料②:流通・消費
第8回魚介類①:生産水域
第9回魚介類②:流通・消費
第10回野菜類①:生産と産地
第11回野菜類②:流通・消費
第12回茶①:生産と産地
第13回茶②:流通と消費
第14回茶③:茶の湯
第15回全体のまとめ