社会学文章表現研究Ⅰ
担当者中谷 直司教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-301

授業の概要(ねらい)

*第1回の授業には「その他履修上の注意事項」の(1)に従って参加のこと。

 教員のファシリテーション(手助け、援助、励まし)の下、一学期で社会科学系(社会学、政治学、経済学など)の新書を2冊読んで、それぞれA4で2枚程度の書評(導入・要約・考察からなる3部構成のブックレポート)を書く。新書とは、中公新書、岩波新書、講談社現代新書など、各学問分野の入口となる書籍を指すジャンル名である。

 授業では文章の読解、要約、作成に関する解説に加え、グループ学習も取り入れる。

 クラス規模は30名程度を想定しており、5~6グループにわける。学生は読書シート(読書メモ)を作成しつつ新書を読み、読書シートに基づく討論や書評のピアレヴュー(班内・班外での相互査読)をグループで行う。

 以上の学修をつうじて、自律的・能動的学習力の基盤となる「読む」「書く」能力を育成し、本格的なレポート・論文の執筆に向けた基礎体力を獲得することが本授業のねらいである。

*クラス規模は20名程度を想定しているが大きく上回った場合、下回った場合は、授業の内容を一部調整する。

授業の到達目標

(1)基礎的な論説書である新書を読み、その要旨を文章にして読み手に伝えることができる。
(2)自分の見解を根拠とともに示し、論評としてまとめることができる。
(3)グループ学習やピアレビューを通して、他者の文章を論評すると同時に、他者からの批評を受けて自分の文章を改善する方法を学び、それを実践することができる。
(4)書評(ブックレポート)の執筆を通じて、「先行研究・問題の分析・分析結果の考察」の3部を基本とする学術論文の執筆に向けた基礎的な枠組を理解する。

成績評価の方法および基準

授業への参加と課題(読書シート・書評など)の提出60%、グループ学習への貢献度と提出物の内容など40%を総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

・書評対象とした新書を読み進め、読書シート(A4で1枚~2枚)にまとめてくる。計6回の提出を予定している。その他、毎回、次回授業に向けての課題を教員が指定する。
・読書シート(読書メモ)に基づいて書評の作成を進める。
・前半・後半ともに、班内査読、班外査読の結果をうけて書評の最終稿を仕上げる。

その他履修上の注意事項

(1)第1回の授業でお勧めの書籍(マンガや絵本、ガイドブックなど冊子であればなんでも可)を一人4~5分で紹介してもらいます。紹介する書籍を必ず持ってきて下さい。やり方については「知的書評合戦ビブリオバトル」HP内の公式ルール(www.bibliobattle.jp/koushiki-ruru)を参照。
(2)教科書は用いず、配付資料を用いて授業を進める。ただし書評対象に選んだ新書(800円~1000円程度)2冊の入手は必要。
(3)受講生の数や授業の進度にあわせて、内容を一部調整する場合がある。
(4)一層の文章力の向上には、後期開講の社会学文章表現研究Ⅱをあわせて受講することを勧める。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・班分け・ビブリオバトルによる自己紹介
*「その他履修上の注意事項」の(1)を読んで参加のこと。
第2回第1回書評候補の新書の紹介
第3回第1回書評候補の新書の決定
第4回読み合わせと書評の作成1
第5回読み合わせと書評の作成2
第6回読み合わせと書評の作成3
第7回書評初稿の班内査読
第8回書評第二稿の班外査読
第9回第2回書評候補の紹介
第10回第2回書評候補の新書の決定
第11回書評第二稿の班外査読
第12回読みあわせと書評の作成2
第13回読みあわせと書評の作成3
第14回書評初稿の班内査読
第15回書評第二稿の班外査読