授業の概要（ねらい）

　理科の学習内容は、小学校から高等学校を通して科学の基本的な見方や科学的概念を身に付けていくことができるよう「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」を柱として構成されている。学問分野では「物理」「化学」「生命」「地学」である。そこで、学習内容が系統化・構造化が図られていることを意識することが重要である。また、理科の学習で育てたい力として、小学校３年生では「比較する力」、4年生では「関係づける力」、5年生は「条件を制御する力」、6年生は「多面的に考える力」を重視している。このことは、理科の学力向上と国際的に通用性のある理科の学力の育成を目指していることに起因している。
　本授業では、理科の授業を行う教師として必要な基礎的・基本的な理科の知識を身に付け、理科の指導に役立てることができるようにすることをねらいとしている。受講者は、理科教育への興味・関心をもち、理科の基礎学力をしっかり身に付けることを目指して授業に取り組んでほしい。

授業の到達目標

　「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」の分野の学習内容の理解を通して、理科を教える教師として必要な資質・能力を修得する。

成績評価の方法および基準

　・平常点：30％　授業態度、レポート
　・試　験：70％　３回実施

教科書・参考文献

準備学修の内容

・文部科学省編『小学校学習指導要領解説・理科編』の内容ををよく読み、理科の目標についてレポートにまとめること。
・毎回の授業内容をノートに記録し、まとめること。
・授業で取り上げた演習問題をもう一度取り組む。

その他履修上の注意事項

　理科離れ、理科嫌いなどが指摘されている。特に若い教師の6割が理科指導に苦手意識をもっているという現状がある。日本は、科学技術立国であり、理科教育の充実・推進が今日重要な課題である。一方、理科は子供にとって大好きな教科のひとつである。その芽を摘むことなく、育て伸ばしてほしい。
　そこで、学生には是非理科に興味・関心をもち本講座によって、理解指導に自信を持って取り組めるようになってほしい。

授業内容