中国文化概論Ⅱ
担当者原田 二郎
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングCHL-104

授業の概要(ねらい)

 「中国詩史」。
 中国文学の精華はなんといっても「詩」である。そこで本講では、古代の詩の発生からさらに中国詩の黄金時代である唐代までの、その発展をたどりつつ、すぐれた詩篇の数々を鑑賞したい。半期でそれをやってしまおうというのは大胆な試みなのではあるが、流れがよく分かるようにまとめたい。

授業の到達目標

 ・中国詩の発展の流れを理解する。
 ・解釈するだけでなく、その美を楽しむところまで行けるように望む。

成績評価の方法および基準

 期末試験。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書プリントを作って配布する。
教科書他にもたくさんあるので、随時教室で紹介する
参考文献『李白と杜甫』1997年(とりあえず)高島俊男講談社学術文庫

準備学修の内容

 前回のノート、テキストをよく読みなおしておく。そして下記の「各回の授業内容」に即して原田が提示するキーワードに従い、次回内容の問題点について調べて文字化しておく。

その他履修上の注意事項

 受け身的な姿勢でなく、積極的な学習態度を期待する。

授業内容

授業内容
第1回 導入
第2回 『詩経』(1) 概説
第3回 『詩経』(2) 講読
第4回 『楚辞』
第5回 漢代の辞と賦、五言詩の誕生
第6回 『文選』
第7回 陶淵明(1) 「帰去来辞」
第8回 陶淵明(2) 「桃花源記」
第9回 唐詩概説、王維
第10回 李白(1) 李白の「自由」~酒と月
第11回 李白(2) 李白の「自由」~陶淵明
第12回 杜甫(1) 杜甫と家族愛
第13回 杜甫(2) 杜甫の孤独
第14回 李白と杜甫の交友
第15回 まとめ