担当者 | 近藤 清美教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 必修 0単位 [心理学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | SEM-301 |
人は生涯を通じて発達するものであり,発達心理学的研究はすべての年齢を対象としている。また,発達はどこにである日常的な現象であり,人の営みのすべが発達的現象であると言っても過言ではない。
本演習は,フィールド研究を通じて,発達的問題の追究を試みるものである。身近にいる人々の発達的現象を取り上げ,実際に目の当たりにしたり,体験したりしながら学ぶことを目指す。そのためにフィールドに出ることを推奨する。フィールドとは,人々が生きている現場のことであり,自分が生活している場所を含めて,地域や学校,保育園,障害児・者施設など,あらゆるところがフィールドになる。また,研究の対象は乳幼児や児童,青年,成人,高齢者と様々で,特定の年齢に限定されることはない。それどころか,自分自身の発達を研究対象とすることもできる。さらに,研究テーマは,発達に関わることであればいかようにも選ぶことができるが,家族関係や対人関係など人々の関わりやそれに伴う人々の成長を主に取り扱う。
心理研究演習Ⅰでは,フィールド研究の概要を学び,何をどのように研究するのか,研究計画を立案するところまでを実施する。
直に見て生で体験しながら発達について学ぶところに本演習の特徴がある。
・人々の生きる生の姿から学び,発達的視点をもって考えることができる。
・フィールド研究のやり方を理解し,実施する。
・人々との関わりや自分自身と関わることで,自らの生き方を見つける。
授業への参加度や研究における取り組み方(50%)と,期末レポート(50%)によって評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | |||
参考文献 |
研究テーマを自分で見つけるために,文献研究が必要である。
フィールド・ワークは定められた時間割の中で行うとは限らない。授業はフィールドでの活動を主体に行われるので,外での活動が好きな人にこの演習は向いている。また,学外の方との協力のもとで行われるため,人権や倫理的意識と共に社会的常識やコミュニケーション能力が求められる。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | オリエンテーション:授業の進め方 |
第2回 | フィールド研究とはどのような研究なのか |
第3回 | 様々なフィールド研究:実際のフィールド研究に触れてみる |
第4回 | フィールド研究における研究者倫理とフィールドへの参入の仕方 |
第5回 | 研究テーマとフィールドの探し方 |
第6回 | 文献研究とフィールド体験(1) |
第7回 | 文献研究とフィールド体験(2) |
第8回 | 文献研究とフィールド体験(3) |
第9回 | 文献研究とフィールド体験(4) |
第10回 | 文献研究とフィールド体験(5) |
第11回 | 研究計画の立案(1) |
第12回 | 研究計画の立案(2) |
第13回 | 研究計画の立案(3) |
第14回 | 研究経過鵜の立案(4) |
第15回 | 研究計画の発表会 |