臨床心理面接特論Ⅰ(心理支援に関する理論と実践)
担当者近藤 清美教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [文学研究科 臨床心理学専攻]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 本講義は様々な心理支援について,その依拠する理論と技法について学ぶものである。心理支援の種類は一説によればは400種類以上あると言われているが,それらは大きく分けて,1)精神力動論,2)認知行動論,3)人間性心理学,4)ナラティブ・アプローチ,に分類できるが,その分類に収まらないものも様々存在する。本講義では,それぞれの代表的な心理支援法について取り上げる。さらに,各心理支援について,対象者の状況や主訴に応じた技法の選択や調整についても論じる。

授業の到達目標

 ①臨床心理学の理論と心理支援法のつながりを説明できる。
 ②主な心理支援法について,基本的概念や理論,技法,適用等を理解する。
 ③対象者の主訴や状況に応じて,ふさわしい心理支援法を選べるようになる。

成績評価の方法および基準

 期末テスト(持ち込み不可)50%,毎回の小テスト50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 特に指定なし
参考文献

準備学修の内容

 基本的な知識の習得を目指すために小テストを行うため,毎回,復習を行い,次の授業に備えてほしい。適宜,心理臨床研究から論文を取り上げるので,授業の前に読んできてほしい。

その他履修上の注意事項

 ・真剣に学ぼうとしている他の院生の邪魔をしないこと(私語,居眠り,欠席など)
 

この科目は臨床心理学専攻に特化した科目です。

授業内容

授業内容
第1回心理支援の系譜
第2回心理支援の基本的な進め方
第3回対象者による心理支援の選択と調整
第4回精神力動論(1):精神分析の各学派
第5回精神力動論(2):分析心理学
第6回精神力動論(3):自我心理学と対象関係論
第7回人間性心理学に依拠した心理的支援(1):クライエント中心療法
第8回人間性心理学に依拠した心理的支援(2):フォーカシング,ゲシュタルト療法
第9回認知行動論(1):論理療法と認知療法
第10回認知行動論(2):認知行動療法
第11回子どもを対象とした心理的支援
第12回家族を対象とした心理的支援
第13回ナラティブ・アプローチ
第14回わが国独自の心理療法
第15回まとめと期末試験