教育原理(中・高)
担当者細戸 一佳教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングEDU-101

授業の概要(ねらい)

 本授業は、教職課程科目(教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想)に位置づく必修科目であり、教育の基本的概念や教育に関する歴史や思想など基礎的知識について理解を深めていくこと、そして、「教育とは何か」「教育には何ができるのか/できないのか」といった根本的な問題について、教育学研究の知見に基づきながら、学生自身が考察を深め、「教育を見る目」を養うことをねらいとしている。

授業の到達目標

 教育の基本的概念について、教育学の諸概念並びに教育の本質、および子ども、教師、家庭、学校など教育を成り立たせる要素とそれらの相互関係を理解している。
 教育に関する歴史について、家族と社会による教育の歴史並びに近代教育制度の成立と展開を理解している。また、現代社会における教育課題を歴史的な視点から理解している。
 教育に関する思想について、家庭や子どもに関わる教育の思想並びに学校や学習に関わる教育の思想、及び代表的な教育家の思想を理解している。

成績評価の方法および基準

コメントシート 40%
試験ないしレポート 60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『教育原理』佐久間裕之(編著)玉川大学出版部
参考文献『教育を原理する-自己にたち返る学び』筒井美紀・遠藤野ゆり法政大学出版局
参考文献『教育の原理ー歴史・哲学・心理からのアプローチ』光川康雄・中川吉晴・井上智義樹村房

準備学修の内容

教科書の指定された箇所を授業前に読んでおくこと。また、授業後にも改めて目を通して内容を復習しておくこと。

その他履修上の注意事項

難しい内容が多いかも知れませんが、そういう場合にはコメントシート等を通じてでも良いのでぜひ質問してください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(授業のねらい、到達目標、授業の内容、成績評価等について)
教育理念(「教育理念」の意味、「教育理念」としての「人格の完成」)
第2回教育の歴史(西洋編)Ⅰ−1
古代ギリシャ・ローマの歴史
第3回教育の歴史(西洋編)Ⅰー2
ルネサンスの教育、近代教育の曙
第4回教育の歴史(西洋編)Ⅱー1
啓蒙主義の教育、新人文主義の教育
第5回教育の歴史(西洋編)Ⅱー2
19世紀の教育、20世紀の教育
第6回教育の歴史(日本編)Ⅰー1
古代の教育、中世の教育、近世の教育
第7回教育の歴史(日本編)Ⅰー2
近代の教育(明治、大正、昭和)、現代の教育(戦後以降)
第8回教育の思想Ⅰ(西洋編)−1
プラトン『国家』、コメニウス『大教授学』
第9回教育の思想Ⅰ(西洋編)ー2
ルソー『エミール』
第10回教育の思想Ⅰ(西洋編)ー3
ペスタロッチー『隠者の夕暮』
第11回教育の思想Ⅰ(西洋編)−4
ヘルバルト『一般教育学』
第12回教育の思想Ⅰ(西洋編)ー5
フレーベル『人間の教育』
第13回教育の思想Ⅰ(西洋編)ー6
デューイ『学校と社会』
第14回教育の思想Ⅱ(日本編)
第15回全体のふり返り・まとめと評価