社会を作る学びⅠ
担当者丹間 康仁
単位・開講先選択必修  2単位 [初等教育学科 初等教育コース]
科目ナンバリングEDU-209

授業の概要(ねらい)

 この授業では、社会における人間の暮らしや生き方をテーマに、少子高齢化が進むなかで地域再生を目指す学びのプロセスについて探究する。社会を作る学びには、問題解決への主体的な関わりを通して、既存の価値観や行動を変容させる自己教育のプロセスがみられる。社会の客体から主体へと人間が成長するプロセスを支える社会教育の理論に基づき、地域社会への幅広い視野から学習と教育のあり方について、自らテーマを設定し研究を行う。

授業の到達目標

 ①学習と教育の視点から、地域社会をめぐる現代的な課題に関心を持つことができる。
 ②社会とかかわる教育実践や学習支援の事例を踏まえて、社会教育の意義を理解できる。
 ③社会を作る学びの実例に対して、自らの考えや意見を表現することができる。

成績評価の方法および基準

 授業への出席を前提とし、以下の①~③の合計に基づき成績評価を行う。
 ①グループワークへの貢献:20%
 ②課題研究プレゼンテーション:40%
 ③フィールドワーク実施レポート:40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは指定しない。参考図書は内容に応じて紹介する。
参考文献

準備学修の内容

 ①講義で紹介した実践事例について、専門誌やウェブサイトからさらなる情報を収集する。
 ②身近にある社会教育施設を実際に訪れて、主催事業に関する資料を収集する。

その他履修上の注意事項

 ①通常の開講曜日・時限以外に、学外授業として5・6月の土休日(計2日間)を使って社会教育の現場に参加します。参加にあたって、交通費・入場料・昼食代等で5千円程度が必要になります。学外授業については、初回授業でスケジュールと経費に関する説明を行うため、初回授業を欠席した者の履修は認めません(やむを得ない理由で初回授業を欠席する場合は、初回授業の開始時刻前までに担当教員の承諾を得ること)。土休日の学外授業日程と必要経費を必ず確認したうえで、履修してください。
 ②この授業は、生涯学習・社会教育学に関する専門科目であり、社会教育主事養成課程の仕上げとしての内容で進めます。そのため、本科目の履修にあたっては、前提となる基礎科目「生涯学習概論Ⅰ・Ⅱ」または「キャリアデザインと教育」を既に履修しているか同時に履修することを原則とします。
 ③履修者の経験や発想を活かした講義にするため、能動的に参加してください。特にグループワークでは、メンバーで協力しあい、互いの考えに学びあいながら、課題に取り組んでください。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション
第2回 地域再生に取り組む学びの展開
第3回 社会を作る地域学習の実践と理論
第4回 地域づくりにおける公民館の役割
第5回 社会参加と町内会・自治会の役割
第6回 社会参加と市民活動・NPOの役割
第7回 ディスカッション(1)
第8回 地域課題の解決に向けた学び
第9回 人口減少社会の地域を支える学び
第10回 3・11後社会における暮らしと学び
第11回 地域の持続可能性と社会教育システム
第12回 ディスカッション(2)
第13回 プレゼンテーション(1)
第14回 プレゼンテーション(2)
第15回 まとめ