日本史籍講読5C-Ⅰ
担当者宮川 麻紀教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-225

授業の概要(ねらい)

本講義では、日本古代史の史料を読解できるようになるため、まずはその前提となる漢文法を学ぶ。その上で、平安時代の歴史書『日本後紀』をテキストとして精読していく。受講者は順番に発表者となり、『日本後紀』の書き下し文と現代語訳、語句・人物説明を書いたプリントを作り、発表する。 また、その解釈や背景にある歴史的事項について、発表者以外も含めて全員で討議する。なお、『日本後紀』以外の様々な飛鳥・奈良・平安時代の史料も紹介し、その場で輪読することがある。

授業の到達目標

①古代史料の読解力を習得する。
②日本古代史について幅広い知識を会得する。
③辞書や参考文献を用いて、自身の力で調べることができるようになる。

成績評価の方法および基準

(1)発表、授業への参加度 50%(到達目標①~③)
(2)史料の読解に関する中間・期末テスト 50%(到達目標①と②)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書新訂増補国史大系『日本後紀』黒板勝美吉川弘文館
参考文献訳注日本史料『日本後紀』森田悌・黒板伸夫集英社

準備学修の内容

・発表者はあらかじめ、『日本後紀』の書き下し文と現代語訳、語句・人物説明を記したプリントを作る。
・分からない漢字や熟語は『大漢和辞典』や『日本国語大事典』で、歴史用語の意味や意義は『国史大辞典』で調べておく。
・テストに備えて、ノートを見直し復習する。

その他履修上の注意事項

日本古代史の基本的な知識は、『日本の時代史』や『大学でまなぶ日本の歴史』(いずれも吉川弘文館)などの通史の本から習得しておいてほしい。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
・『日本後紀』についての解説
・授業の進め方や評価方法の説明、発表順の決定
・『日本の時代史』『大学でまなぶ日本の歴史』から課題を出す
第2回漢文の読み方の実践と日本古代史の知識習得
・課題の発表
・漢文の読み方の基本的な事項について、発問と解説
・実際に『日本後紀』を読む
第3回日本後紀の発表①
・漢文の読解、平安時代史の習得
第4回日本後紀の発表②
・漢文の読解、平安時代史の習得
第5回日本後紀の発表③
・漢文の読解、平安時代史の習得
第6回日本後紀の発表④
・漢文の読解、平安時代史の習得
第7回日本後紀の発表⑤
・漢文の読解、平安時代史の習得
第8回日本後紀の発表⑥
・漢文の読解、平安時代史の習得
第9回中間テストと史料輪読
・史料読解、思考力のテスト
第10回日本後紀の発表⑦
・漢文の読解、平安時代史の習得
第11回日本後紀の発表⑧
・漢文の読解、平安時代史の習得
第12回日本後紀の発表⑨
・漢文の読解、平安時代史の習得
第13回日本後紀の発表⑩
・漢文の読解、平安時代史の習得
第14回日本後紀の発表⑪
・漢文の読解、平安時代史の習得
第15回期末テストと史料輪読
・史料読解、思考力のテスト