近代思想Ⅱ
担当者濱田  陽教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングPHE-102

授業の概要(ねらい)

 春学期に探求した生命と文化の時空の世界観を元に、自然と生きものの豊かさのメタファーとしての龍鱗、暦・名・人生の多様性、新たな年を迎えることの深い意味等の具体例の分析を試みる。その上で、存在と時空をめぐる探求の集大成として、死にいたる生とは対照的な世界の見方を開く「生なる死」という概念を提起し、その可能性について考察する。

授業の到達目標

 生命と文化をめぐる世界観への多様な発想力を養い、講義内容をふまえて自身の思考を展開し、内容の深い考察をまとめる思考力、文章表現力を身につける。

成績評価の方法および基準

 授業参加、期末レポートにより総合評価 *期末レポートは、第12〜13回頃にテーマを発表予定。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書
参考文献 『(タイトル未定)』 *秋刊行予定 濱田陽

準備学修の内容

 次回授業で扱う予定の参考資料(必要に応じてLMSオンライン上にUP)を事前に通読しておく。また、適度な事前課題を設けることがある。

その他履修上の注意事項

・授業進行はある程度前後する。
・LMSオンライン上で重要な情報はUPしていくため、対面授業の前後にLMSオンラインの方も確認する習慣をつけること。

授業内容

授業内容
第1回教科書及び本講義について 
 時空(統一時空、生命と文化の時空)と五つの存在(自然、生きもの、人、つくられたもの、人知を超えるもの)について春学期の学びをふりかえる
第2回第六章 龍鱗、その豊穣たる世界
 東アジアで印象的なメタファーとして作用してきた龍の鱗の文化史について解説する
第3回第六章 龍鱗、その豊穣たる世界
 龍鱗の有する思想的意味について考察する
第4回第七章 時空、名前、人生は一か多か
 近代的な暦、名前の観念の相対化を試みる
第5回第七章 時空、名前、人生は一か多か
 近代的な人生観念の相対化を試みる
第6回第八章 若水と新年
 自然、生きもの、人、つくられたもの、人知を超えるものの関係とその根本的変容について考察する
第7回第八章 若水と新年
 若水の風習と新年の観念について分析する
第8回第九章 生なる死
 死に向かう生との対照から、生なる死の概念について解説する
第9回第九章 生なる死
 死の観念と時空の思想の結びつきについて分析する
第10回第十章 新たなる時空
 生命と文化の時空の更新について考察する
第11回第十章 新たなる時空
 生命と文化の時空のについて考察する
第12回結序章 人知を超えるものの生なる死
 人知を超えるものについて思考を展開する
第13回結序章 人知を超えるものの生なる死
 人知を超えるものについて思考を展開する
第14回講義のまとめ
第15回期末レポートのテーマ発表・解説 *LMSオンデマンド形式による授業、第12〜13回頃に実施予定