教職実践演習(小学校)
担当者鎌田 和宏教員紹介, 福島 健介教員紹介, 山田 茂利教員紹介, 松波 紀幸教員紹介, 坂本 喜代子教員紹介, 銘苅 実土教員紹介, 佐野  匡教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングESS-402

授業の概要(ねらい)

 4年間、教職課程で学んできた教科に関する科目及び教職に関する科目の知見を総合的に結集するとともに、教育実習等で得た学校現場の視点を取り入れながら、ディスカッション、グループワーク等によって、その内容を整理統合する授業となります。
具体的には
○自己分析等:●履修カルテ、実習日誌などを活用した、教員としての自己の資質能力、課題の把握 ●授業観察(参観)や模擬授業等を通じ、教員としての「表現力」や「授業力」、「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」等の再確認
○自己課題の改善:学校の教育活動の特性・特色について考察するとともに、目標とする力を明らかにし、不足している知識や技能等を補う方法の検討
○学習指導要領・現代的教育課題への対応:外国語活動・外国語、特別な教科道徳、ICTの活用とプログラミング教育、いじめや不登校問題、特別支援教育、学校安全、学習指導要領や今日的な教育課題に関する教育活動や対応等についての検討
以上のことを、グループ等での演習形式で実施します。また、必要に応じて、学校訪問や現職教員による講習などを授業に取り入れます。

授業の到達目標

①4年間の教職課程の集大成として、身に付けた資質能力が、教員として最小限必要な資質能力として有機的に統合され、形成されたかについて確認できること。
②履修を通じて、将来、教員になる上で、自己にとって何が課題であるのかを自覚し、必要に応じて不足している知識や技能等を補い、その定着を図ること。

成績評価の方法および基準

演習形式の授業ですので、演習への参加の様子やそのまとめとしての提出物、グループワーク、ディスカッションでの発言の状況などを総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『小学校教師の専門性育成』2020年帝京大学初等教育研究会現代書館
参考文献参考文献等については適宜授業で紹介します。

準備学修の内容

①教育実習終了後の履修となるので、適宜、実習日誌の記載事項や指導教員からのアドバイス・メッセージの読み直しを行うこと。
②履修カルテへの記載などを通して教職に就くための自己の資質能力について把握しておくこと。
③必要に応じて履修した教科に関する科目・教職に関する科目のノートや資料などを読み返しておくこと。

その他履修上の注意事項

○教職実践演習は、教職課程の総まとめの授業であり、教職に就くことを希望する学生が受講する科目です。従って、単に履修するだけではなく、自己の資質能力を正しく判断し、必要に応じてそれを伸ばしていこうとする積極的な学修態度を求めます。
○本講義は全回出席を基本とします。遅刻・欠席は単位認定上の重要な欠格事項となります。オンライン授業の受講状況や提出物の遅滞も同様です。
○授業は校種・免許種別のクラス編成となります。従って、自由に履修登録をすることはできません。クラス指定と履修登録の方法などは、後期開始までに個別に連絡をしますので、その指示に従って履修登録をすること。
○本講義には事前課題があります。事前課題については、年度初めの上級生ガイダンスで説明します。
○初回には教育実習日誌、教職履修カルテのプリントアウト(1部)、事前課題レポート(2部)を持参すること。
○本学の理想とする教師像に向かって積極的に努力をしてください。怠る場合は、単位を認められません。

授業内容

授業内容
第1回<オリエンテーション> <講義 服務> 
授業目的・方法等について、身分と服務について(事例問題による演習等)
第2回<自己課題改善演習1:自己分析>
学校の教育活動(学習指導、生徒指導、学級経営等)について、実習日誌・教職履修カルテ・事前課題レポート等から自分の取り組みを振り返り、成果と課題を整理するとともに、教師としての資質・能力について自己分析する。(グループワーク)
第3回<自己課題改善演習2:事前課題レポートによる演習Ⅰ>
各自の自己分析(第2回)と事前課題レポートについて話し合い、課題等について協議・検討する。(グループワーク)
第4回<自己課題改善演習3:事前課題レポートによる演習Ⅱ>
学校の教育活動の特性・特色(レポートの視点)について考察するとともに、目標とする力を明らかにし、不足している知識や技能等を補う方法等を検討する。また、教師としての姿勢や在り方について考察する。〔グループでテーマ(視点)を決めてプレゼンテーションの準備をする。〕(グループワーク)
第5回<自己課題改善演習4:事前課題レポートによる演習Ⅲ>
学修内容は第4回と同じ(プレゼンテーション)
第6回<演習 教員に求められる力>
教員に求められる力「生徒・学習指導力」「外部との連携・折衝」について(ロールプレイング)
第7回LMS<講義 特別支援教育>
特別な教育的ニーズにある子どもの指導について
第8回<現代的教育課題対応演習Ⅰ>
Ⅰ 外国語・外国語活動の指導の実際
第9回<現代的教育課題対応演習Ⅱ>
Ⅱ 危機管理と学校安全
第10回<現代的教育課題対応演習Ⅲ>
Ⅲ ICTの活用1とプログラミング教育
第11回<現代的教育課題対応演習Ⅳ>
Ⅳ ICTの活用2
第12回<現代的教育課題対応演習Ⅴ>
Ⅴ 言語活動と学級経営 
第13回<現代的教育課題対応演習Ⅵ>
Ⅵ 特別な教科道徳の基本的な考え方と指導
第14回<現代的教育課題対応演習Ⅶ>
Ⅶ ALTとの連携・協力の在り方
第15回<まとめと試験>