日本語教育実践アプローチⅡ
担当者日野 純子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングJLE-302

授業の概要(ねらい)

 この授業は、これまで日本語教員養成課程で身につけてきた、多様な背景とニーズを持つ日本語を母語としない人たちへの支援についてより理解を深めて、支援の実践に向けた準備を固めるクラスです。将来遭遇するであろう日本語支援の場面をを想定して、教案を書いて模擬授業を行い、グループで振り返るというサイクルを体験します。実際の授業の動画などを見て、自分の模擬授業と比較し、個々の課題を見つけて対策を立てます。

授業の到達目標

 (1)多様な背景とニーズをもつ日本語を母語としない人たちへの支援にに必要な度やスキルを身につける。
 (2)(1)のような人たちへの支援を効果的に行えるように準備する。自分の授業と経験者の授業とを比較しつつ、課題点を見つけ、克服できるようになる。
 (3)自分の授業と経験者の授業とを比較しつつ、課題点を見つけ、克服できるようになる。

成績評価の方法および基準

 (1)平常点(授業への参加、ワークシート、模擬授業への取り組み):50%
 (2)模擬授業、教案2、3回、最終テスト:50%
  *正当な理由なく5回以上欠席した学生には単位を与えられません*

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書「みんなの日本語 初級I]スリーエーネットワーク
参考文献

準備学修の内容

 このクラスでは、教員による講義だけでなく、ペアやグループでの話し合いや個人での作業をしながら学んでいきます。模擬授業のための教案を書いて、授業を行い、それをグループで振り返るというサイクルを繰り返す中で、他人と協働し、建設的に意見を述べる態度が重要です。また各自で教案を書いて模擬授業を行うための準備の時間も授業外で必要となります。

その他履修上の注意事項

 1各自、真摯な態度で授業や課題にのぞみましょう。
 2遅刻、早退、欠席は避けましょう。
 3グループやペアでの作業には、相手を尊重しつつ積極的に参加しましょう。
 4大学での学びは、教員から一方的に与えられるものではありません。一人一人が他者に配慮をしながら、積極的に授業に参加することでよいクラスになり、みなさんの学びと成長につながります。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション 授業の概要・目標を理解する
第2回日本語教育文法 日本語教育実践アプローチIを中心にこれまでに学んだ日本語教育文法の概要を再確認する
第3回日本語教育初級文法の復習 特に初級前半で気を付けるポイントについて理解し、事例を分析する
第4回授業の流れ・教案の立て方・教材教具の準備について、基本的事項を理解し、動画などで事例を分析する
第5回文法の教え方について、基本的事項を理解し、模擬授業の準備をする
第6回模擬授業1-1 (初級前半文法・一組目)初級前半の文法の導入から基本練習までの流れを実践する
第7回模擬授業1-1の振り返り・模擬授業 1-2 (初級前半文法・二組目) 模擬授業1-1を振り返り、あらたな目標を立て、初級前半の文法の導入から基本練習までの流れを実践する
第8回模擬授業1-2の振り返り・模擬授業 1-3 (初級前半文法・三組目) 模擬授業1-1・1-2を振り返り、あらたな目標を立て、初級前半の文法の導入から基本練習までの流れを実践する
第9回日本語教育初級後半の文法について、基本的事項を理解し初級後半文法の模擬授業の準備をする
第10回模擬授業2-1(初級後半文法・一組目)初級後半の文法の導入から応用練習までの流れを実践する
第11回模擬授業2-2(初級後半文法・二組目)模擬授業2-1を振り返り、あらたな目標を立て、初級後半の文法の導入から応用練習までの流れを実践する
第12回模擬授業2-3(初級後半文法・三組目)模擬授業2-1・2-2を振り返り、あらたな目標を立て、初級後半の文法の導入から応用練習までの流れを実践する
第13回模擬授業2-4(初級後半文法・四組目)模擬授業2-1・2-2・2-3を振り返り、あらたな目標を立て、初級後半の文法の導入から応用練習までの流れを実践する
第14回模擬授業全体の振り返り  模擬授業全体を振り返り、各自の課題を明らかにして、実践に生かせるよう対応策を考える
第15回まとめと最終テスト