異文化コミュニケーション
担当者日野 純子教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [教育文化学科]
科目ナンバリングJLE-201

授業の概要(ねらい)

 自分とは異なる文化、背景をもつ人たちとどのようにかかわるかというグローバル社会の一員として、最も基本的なことついて、実践的に学んでいくクラスです。多様性が進む現在、職場・地域・学校においても、またSNS上のコミュニケーションにおいても、外国籍の人だけでなく、様々な価値観や考え方の違いを持った人とお互いに尊重しながら対話するこ求められています。この授業では、最初に、「文化」「ことば」「コミュニケーション」などについての基本的な概念を理解したあと、自分とは異なる文化・価値観・背景などを持つ人たちと円滑に意思疎通をし、誤解や問題が生じた場合の解決方法について、実践を通して学びます。

授業の到達目標

 (1)「文化」「ことば」「コミュニケーション」などについての基本的な概念を理解し自分のことばで説明できる
 (2)自分とは異なる文化や背景を持つ人達と円滑に意思疎通するためにはどうしたらよいかについて実践を通して自分なりの答えを見つける。
 (3)異文化間コミュニケーションにおける誤解や問題が起きた際の対処方法を身につける

成績評価の方法および基準

 (1)平常点(授業への参加、ワークシート、課題への取り組み)50%
 (2)中間のまとめテスト、最終のまとめてすと(またはプレセンテーション)50%
  *正当な理由なく5回以上、欠席した学生には単位を与えられません*

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『グローバルな時代を生きるための異文化理解入門』原沢伊都夫 研究社
参考文献

準備学修の内容

 このクラスでは、教員による講義だけでなく、ペアやグループでの話し合いや個人での作業をしながら学んでいきます。その準備として、指定された教科書の章や参考文献を事前によく読んだ上で授業に参加しなければなりません。コミュニケーションに関することばやジェスチャーを使った活動も行います。これらの作業の結果や自己分析を毎回、ワークシートに記入して授業の最後に提出しますので、クラスメートとよく協力し、積極的に参加する姿勢が求められます。

その他履修上の注意事項

 (1)各自、真摯な態度で授業や課題にのぞみましょう。
 (2)遅刻、早退、欠席は避けましょう。
 (3)第1回目の授業のみ、LMS形式でオリエンテーションを中心に行う予定です。その後は、対面形式となります。
 (4)グループやペアでの作業には、相手を尊重しつつ積極的に参加しましょう。
 (5)大学での学びは、教員から一方的に与えられるものではありません。一人一人が他者に配慮をしながら、積極的に授業に参加することでよいクラスになり、みなさんの学びと成長につながります。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション、「異文化交流」とは(第1章)(LMS)
第2回文化とは何か・ 文化の定義・文化の分類・文化の特徴について基本的事項を習得し、自身の自文化について分析する
第3回コミュニケーション(能力)とは何か・定義・しくみ・構成要素について基本的事項を習得し、日常のコミュニケーションの事例を分析する
第4回異文化コミュニケーションとは何か・定義・しくみについて基本的事項を習得し、日常の異文化コミュニケーションの事例を分析する(第6章)
第5回異文化適応とカルチャーショックについて基本的事項を習得し、自身のカルチャーショックの体験について分析する(第4章)
第6回異文化の認識 固定概念・偏見・ステレオタイプについて基本的事項を習得し、日本・アメリカなどにおけるこれらの事例と課題を分析する(第7章)
第7回1~6回目の振り返り 中間のまとめテスト
第8回差別 種類・分類・原因・対処法について基本的事項を習得し、日本・アメリカなどにおけるこれらの事例と課題を分析する(第8章)
第9回世界の価値観・対人距離・時間の感覚の文化差について基本的事項を習得し、日本・アメリカなどにおけるこれらの事例と課題を分析する(第9章)
第10回言語VS非言語・非言語コミュニケ―ションの種類について基本的事項を習得し、日本語や英語におけるこれらの事例を分析する(第13章)
第11回異文化トレーニングの実践1  ジョハリの窓・DIEメソッド・ケーススタディについて基本的事項を習得し、事例に則したトレーニングを実践する(第12&第10章)
第12回章異文化トレーニングの実践2 あいづち・エポケー・やさしい日本語について基本的事項を習得し、事例に則したトレーニングを実践する
第13回外部講師1(異文化体験と異文化理解)異文化体験が自身の価値観・世界観・自文化への視点がどのように影響を受けるのかについて理解する
第14回外部講師2(マイノリティと共生社会)マイノリティを支援するということの意味を実践者の目を通して理解する
第15回まとめ・復習と最終のまとめテスト(またはプレゼンテーション)