日本文化概論Ⅱ
担当者保田 那々子
単位・開講先必修  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングHIT-102

授業の概要(ねらい)

年中行事や通過儀礼の成立には、対外交流や宗教、政治的思惑など多くの要素を孕んでいる。後期では平安時代の儀式書を中心として、現代までに途絶したものも含めた生から死までの通過儀礼を取り上げ、その変遷と意義を考察する。

授業の到達目標

①平安時代の通過儀礼が何のために行われていたか理解する。
②現代の通過儀礼との共通点・相違点が説明できる。
③平安時代の貴族文化の形成過程が説明できる。

成績評価の方法および基準

【修正あり】
・期末レポート40%(到達目標②)
・中間テスト25%(到達目標③)
・ワークシート25%(到達目標①)
・出席10%(2/3以上の出席必須)

※全体の60%以上で合格=単位獲得
※期末レポートよりも通常の授業での学習成果を重視する
※期末レポートを提出しないと単位がとれないが、期末レポートだけを頑張っても単位がとれない

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書・参考図書は使用せず、プリントを配布する。
参考文献

準備学修の内容

・授業のプリントやノートを読み返して復習するとともに、これまで自分が経験したものをはじめとした現代の通過儀礼との繋がり/隔たりを考察する。
・毎回の授業で紹介する参考図書を読み、期末レポートに備えておく。

その他履修上の注意事項

質問やリアクションペーパーを通じての積極的な授業への参加を期待する。
私語など、他の学生の授業参加の妨げとなる行為がある場合、退出を命じることがある。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、通過儀礼とは
第2回平安時代のライフサイクルと年齢階梯
第3回平安時代のジェンダー
第4回妊娠・出産の儀礼
第5回誕生の儀礼①産養
第6回誕生の儀礼②魚味始、行始など
第7回生育儀礼①着袴
第8回生育儀礼②読書始と対面儀
第9回男子の成人儀礼
第10回女子の成人儀礼
第11回婚姻儀礼
第12回死と葬送の儀礼①臨終
第13回死と葬送の儀礼②葬送
第14回死と葬送の儀礼③追善・氏寺、まとめ
第15回【LMSでの追加授業】算賀(掲載時期は初回授業で告知する)