担当者 | 石川 敬史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [文学研究科 日本史・文化財学専攻] | |
科目ナンバリング |
大学院修士課程以上の研究を行うためには、自分が専攻する地域とさらにもう一つの専門分野についての知見が必要です。比較する視座を持たずに専門性を論じることはできません。これは日本史・文化財学を専攻する大学院生にとっても重要な要件です。この授業は、アンドレアス・ヴィルシング他ナチズム研究の第一人者の論考集『ナチズムは再来するのかー民主主義をめぐるヴァイマル共和国の教訓』(慶應義塾大学出版会)の精読を通して、西洋史の基本的素養を身につけると同時に、今日的問題を包括的に議論します。
ヨーロッパ文明論という視座を獲得する。
修士論文作成に必要な素養を修得する。
授業への参加姿勢、特に発言の活発さを最大限重視します。
自由なディスカッションを中心とした演習です。
授業参加:100%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『ナチズムは再来するのかー民主主義をめぐるヴァイマル共和国の教訓』 | アンドレアス・ヴィルシング他(板橋拓己・小野寺拓也訳) | 慶應義塾大学出版会 |
参考文献 | 適宜指示します。 |
受講者は授業で検討する文献の箇所を事前に熟読し、自分なりの問題点を明瞭にし、コメントを用意してください。
受講者の主体的な参加姿勢がなければ成立しない授業なので、自分自身が授業を作り上げるつもりで出席してください。
受講者の西洋史の知識は問いません。
受講者は、必ずしも多くはないと考えられますので、受講者が執筆を目指す修士論文についての相談も気軽に行ってください。西洋史を専攻とする教員の意見も参考になります。
第1回目の授業は、LMSによるオンライン授業となりますのでご注意ください。
授業最終日の後にLMSによる補講を行いますので必ず視聴してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス テキストについての解説と、授業の運営方針を説明する。 |
第2回 | 「第1章 〈政治文化〉 理性に訴える」前半講読 教員による講義と議論 |
第3回 | 「第1章 〈政治文化〉 理性に訴える」後半講読 教員による講義と議論 |
第4回 | 「第2章 〈政党システム〉 敵と友のはざまで」前半講読 教員による講義と議論 |
第5回 | 「第2章 〈政党システム〉 敵と友のはざまで」後半講読 教員による講義と議論 |
第6回 | 「第3章 〈メディア〉 政治的言説とメディア」前半講読 教員による講義と議論 |
第7回 | 「第3章 〈メディア〉 政治的言説とメディア」後半講読 教員による講義と議論 |
第8回 | 「第4章 〈有権者〉 抵抗の国民政党」前半講読 教員による講義と議論 |
第9回 | 「第4章 〈有権者〉 抵抗の国民政党」後半講読 教員による講義と議論 |
第10回 | 「第5章 〈経済〉 ヴァイマル共和国の真の墓掘人:問題の累積をめぐって」前半講読 教員による講義と議論 |
第11回 | 「第5章 〈経済〉 ヴァイマル共和国の真の墓掘人:問題の累積をめぐって」後半講読 教員による講義と議論 |
第12回 | 「第6章 〈国際環境〉番人なき秩序:戦間期の国際紛争状況と軍事戦略の展開」前半講読 教員による講義と議論 |
第13回 | 「第6章 〈国際環境〉番人なき秩序:戦間期の国際紛争状況と軍事戦略の展開」後半講読 教員による講義と議論 |
第14回 | 「第7章 〈外国からのまなざし〉 不可解なるドイツ」講読 教員による講義と議論 |
第15回 | 「終わりに 警戒を怠らないということ」講読 総括議論 LMSによる補講を必ず視聴してください |