担当者 | 森 一平教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 初等教育コース] | |
科目ナンバリング | SOE-205 |
この講義ではいわゆる「質的」研究をめぐり、フィールドワークに基づく3種類のデータ収集技法と、性質を異にする2種類の分析技法を修得することを目的とする。前者はインタビュー・参与観察(&筆記記録)・ビデオカメラによる録画であり、後者はグラウンデッド・セオリー・アプローチ及びエスノメソドロジーである。授業はグループでの実習を中心とする。授業序盤でデータの収集・分析技法について概観したあと、各グループには関心にそったフィールドへと赴きそこでデータ収集作業を実体験してもらう。その後は担当教員によるスーパーバイズを受けながら分析の作業を行い、最終的に個人でレポートを執筆する。
①フィールドワークに基づく質的調査の3つの技法について、それぞれの特徴と意義を概説できる。
②質的データの2つの分析技法について、それぞれの特徴と意義を概説できる。
③①②に基づきながら、実際にみずからデータを収集し、分析することができる。
・グループワークなどの授業内成果物:40%
・最終課題:60%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に指定しない。毎回の講義でレジュメや資料を配布する。 | ||
参考文献 | 『質的研究法(臨床心理学をまなぶ6)』 | 能智正博(2011) | 東京大学出版会 |
参考文献 | 『ワードマップ エスノメソドロジー――人びとの実践から学ぶ』 | 前田泰樹・水川喜文・岡田光弘編(2007) | 新曜社 |
参考文献 | 『ワードマップ グラウンデッド・セオリー・アプローチ改訂版――理論を生みだすまで』 | 戈木クレイグヒル滋子(2016) | 新曜社 |
フィールドワークやインタビュー等の調査活動、及びその準備・事後作業。
この授業はグループワーク主体の授業であるため、学生たちの積極的な参加が学修の重要な条件となる。受講者には、グループワーク時に他人に任せずみずから積極的に意見を表明する態度を求める。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 質的研究とは何か――質的データの収集・分析技法の概観 |
第2回 | フィールド調査の留意点――フィールドエントリー・関係性の構築・インフォームドコンセント |
第3回 | インタビューの技法――効果的な聴き取りへ向けて (※LMSにて遠隔実施) |
第4回 | 参与観察の技法――フィールドノーツ作成のポイント |
第5回 | 撮影の技法――ビデオカメラで何を・どう記録するか |
第6回 | グラウンデッド・セオリー・アプローチの分析ロジック |
第7回 | エスノメソドロジーの分析ロジック |
第8回 | 研究事例の検討①――グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた研究の解説 |
第9回 | 研究事例の検討②――インタビュー&フィールドノートを用いたエスノメソドロジー研究の解説 |
第10回 | 研究事例の検討③――ビデオデータを用いたエスノメソドロジー研究の解説 |
第11回 | 分析実習①――グラウンデッド・セオリー・アプローチ |
第12回 | 分析実習②――インタビューデータのエスノメソドロジー |
第13回 | 分析実習③――フィールドノートのエスノメソドロジー |
第14回 | 分析実習④――ビデオデータの会話分析/相互行為分析 |
第15回 | まとめ――最終レポート執筆への準備 |